紅葉

紅葉

もみじ・こうよう

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意味・由来

「紅葉(もみじ・こうよう)」は、秋の深まりとともに落葉樹の葉が赤や黄色に染まる現象、または鮮やかに色づいた葉そのものを指す晩秋の代表的な季語です。語源は、草木が色を変えることを意味する動詞「もみづ」に由来し、古くは平安時代以前から親しまれてきました。特に楓の葉が鮮麗に色づく様は古今和歌集をはじめ多くの古典文学でも愛でられ、日本の秋の美意識を象徴する存在として大切に受け継がれています。錦を織りなす山々の壮大さから、手のひらに乗る一枚の葉の儚さまで、豊かな情趣を宿しています。

この季語で詠むコツ

紅葉は非常に知名度が高く誰もが惹かれる美しい季語ですが、それゆえに単に「美しい」「赤い」と詠むだけでは平凡な句になってしまいます。詠む際は、視点の距離感や変化に注目するのがコツです。遠景の山肌のグラデーションを捉えるのか、足元の水たまりに浮かぶ一枚を掬い上げるのか、絞り込みを意識しましょう。また、夕暮れの光や水面の揺らぎ、風の冷たさなど、他の感覚と組み合わせることで、紅葉の色彩が一層引き立ち、奥行きのある一句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・水辺の情景(渓流、水鏡、岩肌、池の波) ・光と影(夕日、木漏れ日、薄暮、影法師) ・歴史や佇まい(古寺、石段、濡れ縁、白壁) ・晩秋の空気感(山風、夕冷え、静寂、足音)

「紅葉」の俳句例 (5件)

夕日さす紅葉の中に小村哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
蔦の葉は昔めきたる紅葉哉
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
紅葉折る木魂かへすや鏡石
先へ行く紅葉がくれや下山人
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)
行く秋を奇麗にそめし紅葉哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

みんなの「紅葉」の詠み

青空に

渓流紅葉

嬉々として

紅葉ぞ

妻に凭れて

受け流す

散り紅葉

熊手に刺さる

虫の穴

風の背を

追うて紅葉の

散り頻る

前線が

流るる列島

紅葉染め

鉢植えの

黙して優し

紅葉かな

渓谷の

トロッコゆれる

紅葉飛ぶ

紅葉照る

湯気は流れて

先の雲

せせらぎの

音も錦の

谷紅葉

言葉無き

山懐の

紅葉かな

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