11月の季語一覧

旧暦:霜月(しもつき)季節:初冬(冬)二十四節気:立冬(11月7日頃)・小雪(11月22日頃)

暦の上で冬を迎え、木枯らしや冬支度を始める時期の季語です。

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代表的な11月の季語と名句

正岡子規や高浜虚子などの名句(出典つき)とともに、11月を代表する季語を紹介します。

時雨

しぐれ

冬

三日月を時雨てゐるや沖の隅

― 正岡子規

意味・由来 「時雨」とは、主に初冬のころ、降ったりやんだりを繰り返す小雨のことです。青空が広がっていたかと思うと急に曇り、パラパラと通り雨のように降ってはまた晴れ間がのぞく、変わりやすい天候を指します。語源は空が急に曇って雨が通り過ぎる「過ぐる(すぐる)」や、静かに降る「しずく」から転じたとも言われ

木枯

こがらし

冬

木枯や木はみな落ちて壁の骨

― 正岡子規

意味・由来 秋の終わりから初冬にかけて吹き荒れる、木の葉を吹き落とすような冷たく強い北寄りの風のことです。「木を枯らす風」という意味合いからその名がついており、冬の到来を強く実感させる代表的な時候の季語です。吹きすさぶ風によって風景から色彩が失われ、冬枯れの景色へと移り変わっていく季節の厳しさを内包

初雪

はつゆき

冬

初雪や小鳥のつゝく石燈籠

― 正岡子規

意味・由来 「初雪」とは、その年の冬に初めて降る雪のことです。暦の上で冬に入り、いよいよ寒さが本格的になったことを実感させる季語です。深く降り積もる雪とは異なり、空からちらちらと舞い落ちてくる数片の雪に気づいた瞬間の驚きや、季節の移ろいに対する感慨が込められています。古くから生活や農事の目安としても

小夜時雨

さよしぐれ

冬

からかさを千鳥はしるや小夜時雨

― 正岡子規

意味・由来 「小夜時雨(さよしぐれ)」とは、初冬から冬のさなかにかけて、夜間に通り雨のようにさっと降る冷たい雨のことです。「小夜」は夜を風情豊かに表現した美称であり、漆黒の夜の静けさや孤独感を際立たせます。古今集などの古典和歌の時代から愛好されてきた言葉で、冬の夜の寒々とした情景とともに、人の心の寂

初時雨

はつしぐれ

冬

渡し呼ぶ人は我なり初時雨

― 松尾芭蕉

意味・由来 初時雨とは、冬の季節になってから初めて降る時雨(しぐれ)のことです。時雨とは、晩秋から初冬にかけて降ったりやんだりする冷たい通り雨のことで、本格的な寒冷期へ移り変わる合図でもあります。昔から日本人の美意識を強く刺激してきた自然現象であり、俳聖として名高い松尾芭蕉も愛好した冬の代表的な季語

木の葉

このは

冬

木の葉やく寺のうしろや普請小屋

― 正岡子規

意味・由来 「木の葉」は、一般的には樹木の葉全般を指しますが、俳句の季語としては「初冬に風に吹かれて散る葉」や「冬の落葉」のことを意味します。色づいて美しく舞い散る秋の「紅葉」とは異なり、役目を終えて枯れ、乾いた音を立てて散りゆく寂しげな冬の風情が宿っています。木々が葉を落とし、枝だけの寒々とした姿

神無月

かんなづき

冬

返事せぬつんぼのぢゞや神無月

― 正岡子規

意味・由来 「神無月」は旧暦十月の異名で、現在の暦では十一月頃にあたる初冬の季語です。日本全国の八百万の神々が出雲大社に集まって会議を開くため、各地の神社から神様が留守になる月という意味から「神無月」と呼ばれるようになったという説が広く知られています(逆に出雲地方では「神在月」と呼ばれます)。また、

炬燵

こたつ

冬

硯このむ奈良の法師の巨燵哉

― 松尾芭蕉

意味・由来 炬燵は、冬の寒さを凌ぐための代表的な暖房具であり、三冬を通して親しまれている季語です。室町時代に禅寺などで炉の上に櫓を組み、布団を掛けたのが始まりとされ、江戸時代には庶民の生活に広く浸透しました。現代では電気式の置き炬燵が主流ですが、古くは床を掘り下げて炭火を置いた「掘り炬燵」が一般的で

茶の花

ちゃのはな

冬

茶の花や利休の像を床の上

― 正岡子規

意味・由来 「茶の花」は初冬の季語で、お茶の木(チャノキ)に咲く花のことです。十月下旬から十一月頃、つややかな濃い緑の葉の陰で、白く丸みのある五弁の花をうつむき加減に咲かせます。中心にはたくさんの黄色い雄しべが集まり、清楚で素朴な美しさを持っています。春の「茶摘み」の華やかさや活気とは対照的に、初冬

山茶花

さざんか

冬

山茶花の散りつゞきたるそこらまで

― 松本たかし

意味・由来 山茶花はツバキ科の常緑小高木で、晩秋から真冬にかけて白や桃色、紅色の花を咲かせる代表的な冬の季語です。名前は中国で椿類を指す「山茶」に由来し、その花を指す「山茶花」の読みが「さんさか」から転じて「さざんか」へと定着しました。木枯らしが吹き、多くの草木が葉を落とす寒空の下で、艶やかな緑の葉

火鉢

ひばち

冬

手の皺を引きのばし見る火鉢哉

― 正岡子規

意味・由来 火鉢は、陶器や木製、金属製などの器に灰を敷き、熾した炭火を入れて暖をとる冬の生活道具です。平安時代の「炭櫃」に起源を持ち、江戸時代から昭和の半ばにかけて庶民の暖房や湯沸かし、簡単な調理に欠かせない存在でした。部屋全体を暖めるのではなく、手をかざす人だけをそっと暖める、日本の伝統的な冬の風

小春

こはる

冬

小烏の鳶なぶりゐる小春哉

― 正岡子規

意味・由来 「小春」は、陰暦十月(現在の十一月頃から十二月上旬)の、まるで春に戻ったかのように穏やかで暖かい晴天を指す冬の季語です。「小春日和」という言葉でも親しまれています。これから本格的な寒さを迎える初冬に、束の間訪れる柔らかい日差しに恵まれた日を、昔の人々は春の情景に重ね合わせ、親愛の情を込め

11月の季語一覧

全 281 語

動物

その他

菘あおな赤熊あかぐま秋惜むあきおしむ朝霜あさしも網代あじろ乾風あなじ・あなし霰酒あられざけ銀杏落葉いちょうおちば凍て風いてかぜ凍星いてぼし凍てるいてる亥の子いのこ浮寝鳥うきねどり埋火うずみび恵比須講えびすこう煙霧えんむ御影講おえいこう翁忌おきなき落葉おちば・らくよう落葉焚おちばたき小野炭おのずみ外套がいとう返花かえりばな顔見世かおみせ牡蠣かき柿落葉かきおちば神楽月かぐらづき風花かざはな悴けるかじける風邪かぜ風邪薬かぜぐすり風邪心地かぜごこち風冴ゆるかぜさゆる片時雨かたしぐれ鐘冴ゆるかねさゆる神送りかみおくり紙子かみこ神の旅かみのたび紙衾かみぶすま空風からかぜ乾鮭からざけ空っ風からっかぜ枯るるかるる枯枝かれえだ枯尾花かれおばな枯菊かれぎく枯木星かれきぼし枯木宿かれきやど枯桑かれくわ枯木立かれこだち枯芒かれすすき枯蔓かれつる枯蟷螂かれとうろう枯野人かれのびと枯葉かれは枯芭蕉かればしょう寒茜かんあかね寒気かんき寒菊かんぎく寒月かんげつ寒声かんごえ寒柝かんたく神無月かんなづき寒風かんぷう寒牡丹かんぼたん寒冷かんれい菊枯るきくかる菊枯るるきくかるる北風きたかぜ・きた・ほくふう狐きつね狐火きつねび木守柿きもりがき勤労感謝の日きんろうかんしゃのひ草枯るくさかる鯨くじら葛湯くずゆ熊くま狂い咲くるいざき暮早しくれはやし暮れやすき日くれやすきひ毛糸けいと毛衣けごろも今朝の雪けさのゆき消炭けしずみ玄冬げんとう厳冬げんとう凍るこおる木枯こがらし小鯨こくじら炬燵こたつ粉炭こなずみ木の葉このは木の葉髪このはがみ小春こはる小春日こはるび小春日和こはるびより小六月ころくがつ冴えさえ雑魚寝ざこね細雪ささめゆき山茶花さざんか寒き夜さむきよ寒ささむさ寒しさむし寒空さむぞら冴ゆるさゆる冴ゆる月さゆるつき冴ゆる夜さゆるよ小夜時雨さよしぐれ小夜千鳥さよちどり三冬さんとう時雨しぐれ時雨傘しぐれがさ時雨忌しぐれき時雨月しぐれづき猪狩ししがり七五三しちごさん霜しも霜枯しもがれ霜月しもつき霜除しもよけ絨毯じゅうたん障子しょうじ小雪の節しょうせつのせつ白雪しらゆき白足袋しろたび水仙花すいせんか鋤焼すきやき頭巾ずきん炭櫃すびつ炭竈すみがま角頭巾すみずきん・かくずきん炭斗すみとり咳せき咳くせく雪片せっぺん雪嶺せつれい袖の時雨そでのしぐれ大根だいこん・おおね大根馬だいこんうま大根引だいこんひき鯛ちりたいちり焚火たきび焚火跡たきびあと竹馬たけうま足袋たび玉霰たまあられ卵酒たまござけ垂氷たるひ達磨忌だるまき丹前たんぜん千歳飴ちとせあめ茶の花ちゃのはな月冴ゆるつきさゆる土大根つちだいこ冷たしつめたし面見世つらみせ石蕗の花つわのはな・つわぶきのはな手袋てぶくろ電気行火でんきあんか酉の市とりのまち・とりのいち長火鉢ながひばち海鼠なまこ涙の時雨なみだのしぐれ菜飯なめし人参にんじん暖鳥ぬくめどり布子ぬのこ葱畑ねぎばたけ年貢ねんぐ白菜はくさい芭蕉忌ばしょうき初時雨はつしぐれ初霜はつしも初冬はつふゆ・しょとう初雪はつゆき花枇杷はなびわ葉牡丹はぼたん隼はやぶさ腸氷るはらわたこおる番屋ばんや氷魚ひお火桶ひおけ火鉢ひばち火吹竹ひふきだけ氷晶ひょうしょう氷雪ひょうせつ氷点下ひょうてんか河豚ふぐ・ふく河豚汁ふぐじる懐手ふところで布団ふとん吹雪ふぶき冬青空ふゆあおぞら冬麗ふゆうらら冬風ふゆかぜ冬枯ふゆがれ冬木ふゆき冬木立ふゆこだち冬籠ふゆごもり冬ごもるふゆごもる冬ざれふゆざれ冬空ふゆぞら冬椿ふゆつばき冬菜畑ふゆなばた冬浪ふゆなみ冬庭ふゆにわ冬の雨ふゆのあめ冬の海ふゆのうみ冬の梅ふゆのうめ冬の影ふゆのかげ冬の川ふゆのかわ冬の暮ふゆのくれ冬の蝶ふゆのちょう冬の浜ふゆのはま冬の水ふゆのみず冬の山ふゆのやま冬の夜ふゆのよ冬蠅ふゆばえ冬晴ふゆばれ冬日ふゆひ冬日向ふゆひなた冬日和ふゆびより冬牡丹ふゆぼたん冬めくふゆめく冬紅葉ふゆもみじ文化の日ぶんかのひ星冴ゆるほしさゆる干菜ほしな星の入東風ほしのいりごち榾ほた・ほだ鮪まぐろ蜜柑畑みかんばたけ水鳥みずどり水洟みずばな鷦鷯みそさざい蓑帽子みのぼうし都鳥みやこどり深雪みゆき麦蒔むぎまき六花むつのはな村時雨むらしぐれ毛布もうふ紅葉子もみじこ紅葉散るもみじちる焼鳥やきとり焼鳥屋やきとりや山火事やまかじ山眠るやまねむる夕時雨ゆうしぐれ幽天ゆうてん遊猟ゆうりょう雪明りゆきあかり雪折ゆきおれ雪下しゆきおろし雪囲ゆきがこい雪合戦ゆきがっせん雪沓ゆきぐつ雪煙ゆきけむり雪達磨ゆきだるま雪の山ゆきのやま雪晴ゆきばれ雪見ゆきみ行く秋ゆくあき夜着よぎ夜廻りよまわり夜の雪よるのゆき立冬りっとう炉火ろび鷲わし綿雪わたゆき侘助わびすけ
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