10月の季語一覧

旧暦:神無月(かんなづき)季節:晩秋(秋)二十四節気:寒露(10月8日頃)・霜降(10月23日頃)

紅葉が深まり、秋の実りや深まる秋を詠む時期の季語です。

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代表的な10月の季語と名句

正岡子規や高浜虚子などの名句(出典つき)とともに、10月を代表する季語を紹介します。

運動会

うんどうかい

秋

つぎ/\の運動会や秋の行く

― 前田普羅

意味・由来 「運動会」は、秋の澄み渡った空のもとで学校や地域の人々が集い、徒競走や球技などの競技を楽しむ行事です。明治初期に学校教育の一環として始まった催しで、かつては農作業が一段落する秋や晴天率の高い秋に多く開催されたことから、秋の季語として定着しました。子どもたちの真剣な眼差しや家族の温かい応援

毬栗

いがぐり

秋

ひし/\と毬栗さしぬ施餓鬼棚

― 前田普羅

意味・由来 毬栗(いがぐり)とは、鋭いトゲを持つ外皮(毬=いが)に包まれたままの栗の実を指す秋の季語です。秋が深まるにつれて青かった毬は褐色へと色づき、やがて口を割って中から艶やかな栗の実をのぞかせます。里山や山道にぽとりと落ちる姿は、実りの秋の訪れと豊かな自然の恵み、そして晩秋へ向かう季節の移ろい

暮秋

ぼしゅう

秋

風髭を吹いて暮秋嘆ずるは誰子ぞ

― 松尾芭蕉

意味・由来 「暮秋(ぼしゅう)」とは、深まりゆく秋の終わり、すなわち晩秋の時期を指す時候の季語です。陰暦の九月ごろにあたり、美しく色づいていた木々の葉が散り始め、冬の気配がすぐそこまで迫っている頃合いを言います。単に暦の上の区切りを表すだけでなく、実り豊かで華やかだった秋が過ぎ去っていくことへの名残

秋深し

あきふかし

秋

病床の人訪ふたびに秋深し

― 高浜虚子

意味・由来 「秋深し(あきふかし)」は、秋が深まり冬の気配がすぐそこに迫っている晩秋の情景や、その季節感をしみじみと味わう心情を表す季語です。木々の葉が散り始め、日脚が急速に短くなり、朝夕の冷え込みが肌に刺さるようになる頃の、どこか寂しく静かな情緒を強く含んでいます。「秋深し」は単なる気温や暦の移り

名月

めいげつ

秋

名月や叩かば散らん萩の門

― 正岡子規

意味・由来 陰暦八月十五夜(中秋)の月のこと。一年で最も美しく澄み切った月として、古くから観月の宴が催されてきました。俳句で単に「月」といえば秋の月を指しますが、「名月」は特に十五夜の月を讃える特別な季語です。 この季語で詠むコツ 名月はその美しさと存在感が圧倒的であるため、月そのものを描写するより

秋風

あきかぜ・しゅうふう

秋

秋風や伊豫へ流るゝ汐の音

― 正岡子規

意味・由来 「秋風(あきかぜ・しゅうふう)」は、立秋を過ぎてから吹く秋の風全般を指す季語です。夏の厳しい暑さを忘れさせる心地よい涼風から、深まる季節とともに肌寒く、どこか寂しさを漂わせる風まで、秋の風情を幅広く表現します。古代中国の五行思想において秋は「金」や「白」に配されることから、「金風(きんぷ

秋の暮

あきのくれ

秋

その鐘をわれに撞かせよ秋の暮

― 正岡子規

意味・由来 「秋の暮(あきのくれ)」は、秋の日の夕暮れ時を指す三秋の季語です。もともと和歌の世界では「秋の終わり(晩秋・暮秋)」を意味することもありましたが、俳諧以降は主に「秋の日の夕方・日暮れ」の情景や、その時間帯に漂う特有の寂寥感(もののあわれ)を表す季語として広く定着しました。急速につるべ落と

紅葉

もみじ・こうよう

秋植物

夕日さす紅葉の中に小村哉

― 正岡子規

意味・由来 「紅葉(もみじ・こうよう)」は、秋の深まりとともに落葉樹の葉が赤や黄色に染まる現象、または鮮やかに色づいた葉そのものを指す晩秋の代表的な季語です。語源は、草木が色を変えることを意味する動詞「もみづ」に由来し、古くは平安時代以前から親しまれてきました。特に楓の葉が鮮麗に色づく様は古今和歌集

薄紅葉

うすもみじ

秋

薄紅葉紅にそめよと與へけり

― 正岡子規

意味・由来 「薄紅葉(うすもみじ)」とは、秋が深まるにつれて木々の葉がうっすらと淡く色づき始めた様子、あるいは全体に淡く色づいた紅葉そのものを指す季語です。本格的な「紅葉(もみじ)」の燃え立つような鮮やかさとは異なり、緑から黄や赤へと移ろう途中のデリケートな階調や、どこか儚げで静かな風情を含んでいま

夜寒

よさむ

秋

山もとのともし火動く夜寒哉

― 正岡子規

意味・由来 「夜寒(よさむ)」は、晩秋の夜にふと身にしみる冷え込みを表す季語です。昼間はまだ秋晴れの過ごしやすい気候であっても、日が暮れると急激に気温が下がり、思わず肩をすくめたり、上着をもう一枚重ねたくなるような肌寒さを指します。冬の本格的で厳しい寒さとは異なり、深まりゆく秋の気配や、過ぎ去る季節

秋の日

あきのひ

秋

鵙啼て秋の日和を定めけり

― 正岡子規

意味・由来 「秋の日(あきのひ)」は、秋の太陽、秋の日の光、あるいは秋の一日そのものを指す三秋の季語です。春の日ののどかさや夏の日の烈しさとは異なり、秋の日は澄み切った大気を通して届く透明感と、どこか傾きゆく哀愁や静けさを帯びています。日暮れの早まり(秋の日の短さ)に伴う寂寥感や、柔らかく差し込む穏

露けし

つゆけし

秋

ひよろ〳〵と尙露けしや女郞花

― 松尾芭蕉

意味・由来 「露けし(つゆけし)」は、秋の野山や庭先などに露が多く降りて、あたり一面がしっとりと湿り気を帯びている情景を表す季語です。古来、和歌の伝統において「露」は涙の比喩としても多用されてきたため、単に物理的に露で濡れている様子だけでなく、「涙がちである」「どことなく哀愁が漂っている」という人の

10月の季語一覧

全 238 語

その他

赤い羽根あかいはね茜草あかね赤まんまあかまんま秋茜あきあかね秋麗あきうらら・しゅうれい秋惜むあきおしむ秋陰あきかげ・しゅういん秋霞あきがすみ秋風あきかぜ・しゅうふう秋乾きあきがわき秋渇きあきがわき秋草あきくさ秋曇あきぐもり秋桜あきざくら秋寂びあきさび秋寒あきさむ秋湿りあきじめり秋空あきぞら秋高しあきたかし秋蝶あきちょう秋出水あきでみず秋ともしあきともし秋の朝日あきのあさひ秋の雨あきのあめ秋の嵐あきのあらし秋の入日あきのいりひ秋の色あきのいろ秋の海あきのうみ秋の愁あきのうれい秋の蚊あきのか秋の蚊帳あきのかや秋の雲あきのくも秋の暮あきのくれ秋の田あきのた秋の月あきのつき秋の波あきのなみ秋の蜂あきのはち秋の浜あきのはま秋の晴あきのはれ秋の日あきのひ秋の昼あきのひる秋の星あきのほし秋の水あきのみず秋の夕あきのゆう・あきのゆうべ秋の夕暮あきのゆうぐれ秋の夕日あきのゆうひ秋の雷あきのらい秋日和あきびより秋深しあきふかし秋祭あきまつり通草あけび朝霧あさぎり朝寒あさざむ蘆の花あしのはな蘆の穂あしのほ蘆原あしはら穴惑いあなまどい新走あらばしり毬栗いがぐり碇星いかりぼし石たたきいしたたき竈馬いとど稲雀いなすずめ稲光いなびかり稲いね稲刈るいねかる稲の波いねのなみ色なき風いろなきかぜ鰯雲いわしぐも薄紅葉うすもみじうそ寒うそさむ馬追うまおい末枯うらがれ鱗雲うろこぐも運動会うんどうかい牡鹿おじか落鮎おちあゆ落葉おちば・らくよう落穂おちぼ男郎花おとこえし威銃おどしづつ囮おとり尾花おばな案山子かがし・かかし菊きく小春日和こはるびより小男鹿さおしか狭霧さぎり鯖雲さばぐも小夜砧さよぎぬた秋刀魚さんま鹿しか鹿の声しかのこえ鹿笛しかぶえ猪おどしししおどし地虫鳴くじむしなく秋果しゅうか秋気澄むしゅうきすむ秋暁しゅうぎょう秋耕しゅうこう秋光しゅうこう秋宵しゅうしょう秋霜しゅうそう秋爽しゅうそう秋朝しゅうちょう秋明菊しゅうめいぎく秋夜しゅうや秋霖しゅうりん白菊しらぎく新蕎麦しんそば・あらそば鈴虫すずむし鶺鴒せきれい太刀魚たちうお手向けたむけ丹波栗たんばぐり散る柳ちるやなぎ蔦の葉つたのは蔦紅葉つたもみじ露けしつゆけし露時雨つゆしぐれ露の玉つゆのたま露の宿つゆのやど露葎つゆむぐら吊し柿つるしがき天高してんたかし唐辛子とうがらし砥草とくさ読書の秋どくしょのあき塒出の鷹とやでのたか蜻蛉とんぼ蜻蜒とんぼ・やんま長き夜ながきよ流れ星ながれぼし菜虫なむし鳴子なるこ鳴子縄なるこなわ鳴子引なるこひき濁り酒にごりざけ庭紅葉にわもみじ野菊のぎく後の月のちのつき野分のわき萩の戸はぎのと萩原はぎわら白秋はくしゅう葉鶏頭はげいとう稲架はさ・いなか芭蕉ばしょう芭蕉葉ばしょうば初茸はつたけ花野はなの病雁びょうがん葡萄ぶどう文化祭ぶんかさい干柿ほしがき暮秋ぼしゅう松茸まつたけ水澄むみずすむ水の秋みずのあき虫むし虫時雨むししぐれ虫すだくむしすだく虫鳴くむしなく虫の声むしのこえ虫の音むしのね村紅葉むらもみじ名月めいげつ牝鹿めじか鵙啼くもずなく鵙日和もずびより紅葉狩もみじがり紅葉見もみじみ夜学やがく柳散るやなぎちる山栗やまぐり破蓮やれはちす夕露ゆうづゆ夕紅葉ゆうもみじ行く秋ゆくあき柚子ゆず宵闇よいやみ夜寒よさむ葭の花よしのはな葭原よしはら夜露よつゆ夜長よなが夜長人よながびと夜なべよなべ夜這星よばいぼし夜の鹿よるのしか蘭の香らんのか龍胆りんどう別れ蚊わかれか渡り鳥わたりどり藁塚わらづか
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