10月の季語 秋 (晩秋)

紅葉が深まり、秋の実りが豊かな10月の季語を紹介します。

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一覧 (18件)

鯖雲

autumn

さばぐも

意味・由来 鯖雲(さばぐも)とは、秋の澄み渡った高い空に見られる巻積雲や高積雲の一種です。小さな雲の塊が無数に並び、波状や斑状のうねりを作っている様子が、鯖の背中の美しい縞模様に似ていることから名付けられました。同様の雲に「鰯雲(いわしぐも)」や「鱗雲(うろこぐも)」がありますが、鯖雲は特にダイナミックな波のうねりや広がり、立体的な陰影を連想させる季語として用いられます。 この季語で詠むコツ 鯖雲は秋空一面に広がる雄大さと、刻々と姿を変える繊細さを併せ持っています。空の模様だけを描写するのではなく、山並みや海、旅路、街の風景など地上の情景と対比させることで、秋の空間の高さや広がりが際立ちます。また、夕暮れ時の光の変化や、風の感触、旅情や哀愁といった内面的な感情を取り合わせるのも効果的です。 相性のいい言葉・取り合わせ 自然・風景:青空、山影、渚、波、風、夕暮、湖水 人事・情景:旅、仰ぐ、歩む、道、岬、静けさ

秋桜

autumn

あきざくら

意味・由来 メキシコ原産のキク科の一年草。明治時代に日本に渡来し、秋の桜と書くように、日本の秋の風景に欠かせない花となりました。白、ピンク、紅などの可憐な花が風に揺れる様子は秋の風情を感じさせます。 この季語で詠むコツ コスモスは群生して風に揺れる様子や、澄んだ秋空との対比が美しい季語です。明治以降の新しい花であるため、古風な表現よりも現代的な生活感や明るい風景とよく合います。風に揺れるひたむきさや、色とりどりの可憐な姿を素直に写生すると、清々しい句になります。 相性のいい言葉・取り合わせ 天候・風景:秋晴、野道、風 生活・動作:自転車、散歩、ベンチ 色彩・状態:揺れる、ピンク、群生 傍題 コスモス(こすもす)

autumn

むし

意味・由来 俳句において単に「虫」といえば、秋に鳴く昆虫を指します。コオロギ、スズムシ、マツムシなど、秋の夜長に美しい音色を響かせる虫たちは、古来より日本の秋の風情として愛され、多くの和歌や俳句に詠まれてきました。 この季語で詠むコツ 虫の音色は、秋の深まりや静寂、そして時に寂寥感を際立たせます。特定の虫(スズムシなど)に絞らず「虫」とすることで、草むら全体から聞こえる合唱や、夜の静けさそのものを表現できます。灯りや読書など、秋の夜の日常と取り合わせるのが王道です。 相性のいい言葉・取り合わせ 天候・風景:月夜、草むら、露 生活・動作:読書、灯、窓 時間・状態:夜長、静寂、闇 傍題 鳴く虫(なくむし)、虫の声(むしのこえ)、夜の虫(よるのむし)

秋刀魚

autumn

さんま

意味・由来 秋を代表する大衆魚。刀のように細長く銀色に光る姿から「秋刀魚」と書かれます。脂が乗った秋刀魚を七輪で焼く煙や匂いは、日本の秋の食卓を象徴する風景であり、庶民の味覚として深く愛されています。 この季語で詠むコツ 秋刀魚の銀色の美しさよりも、焼くときの煙、脂の弾ける音、すだちや大根おろしとの取り合わせなど、食欲をそそる具体的な生活の匂いを詠むのが王道です。夕餉(ゆうげ)の温かさや、庶民的な日常の喜びを素直に表現すると良い句になります。 相性のいい言葉・取り合わせ 食材・道具:すだち、大根おろし、七輪 生活・動作:焼く、夕餉、煙 状態・感覚:焦げ目、匂い、脂 傍題 さんま(さんま)、初秋刀魚(はつさんま)

名月

autumn

めいげつ

意味・由来 陰暦八月十五夜(中秋)の月のこと。一年で最も美しく澄み切った月として、古くから観月の宴が催されてきました。俳句で単に「月」といえば秋の月を指しますが、「名月」は特に十五夜の月を讃える特別な季語です。 この季語で詠むコツ 名月はその美しさと存在感が圧倒的であるため、月そのものを描写するよりも、名月に照らされた地上の風景や、月を見上げる人々の営みを詠むことで、月の輝きが逆説的に際立ちます。壮大な景色のほか、ささやかな日常風景と組み合わせるのも効果的です。 相性のいい言葉・取り合わせ 天候・風景:ススキ、雲、池 生活・動作:団子、宴、窓辺 時間・状態:夜もすがら、煌々、静か 傍題 中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)、十五夜(じゅうごや)、今日の月(きょうのつき)

秋高し

autumn

あきたかし

意味・由来 「秋高し(あきたかし)」は、秋の空が澄み渡り、天が高く感じられる様子を表す三秋の季語です。夏場に比べて湿度が下がり空気が乾燥するため、大気の透明度が増して雲が高く見え、どこまでも青空が広がっているような爽快感を伝えます。「天高し」「空高し」とも言われ、古くは中国の故事「秋高馬肥(秋高く馬肥ゆ)」にも由来する、秋の心地よい気候を象徴する言葉です。 この季語で詠むコツ 「空が高い」「青空が美しい」という事実だけを述べてしまうと、平凡な句になりがちです。空の広がりや高さを引き立てるために、「地上の具体的なもの」や「小さな動作・日常のワンシーン」と対比させるのが効果的です。遠くの山並みや鳥の群れ、あるいは手元の作業やふとした視線の動きなどを合わせることで、秋晴れの立体感と抜けるような開放感を鮮やかに表現できます。 相性のいい言葉・取り合わせ 建築物・構造物: 塔、屋根、白壁、煙突、窓 自然・地理: 山脈、稜線、川原、波、梢 動作・感覚: 仰ぐ、歩み止む、深呼吸、指先、遥か

秋の暮

autumn

あきのくれ

意味・由来 「秋の暮(あきのくれ)」は、秋の日の夕暮れ時を指す三秋の季語です。もともと和歌の世界では「秋の終わり(晩秋・暮秋)」を意味することもありましたが、俳諧以降は主に「秋の日の夕方・日暮れ」の情景や、その時間帯に漂う特有の寂寥感(もののあわれ)を表す季語として広く定着しました。急速につるべ落としで日が沈み、冷え込みが増してゆく中で感じるもの悲しさや静寂が、この季語の核心にあります。 この季語で詠むコツ 「秋の暮」それ自体に強い哀愁や寂しさが込められているため、句の中で「寂しい」「悲しい」と直接述べてしまうと説明的になりすぎてしまいます。夕暮れの光の移ろい、影の伸び方、ふと耳に入ってくる生活音、冷え始める空気の肌触りなど、具体的なモノや感覚を通して情景を描き出すのがコツです。静けさの中に立ち現れる孤独感や、日常の一瞬を切り取ることで、季語の情感を豊かに響かせることができます。 相性のいい言葉・取り合わせ ・視覚や光を描く言葉:夕餉の煙、影法師、障子、灯、鴉(カラス)、遠山 ・聴覚や日常の音:鐘の音、下駄の音、遠い踏切、煮炊きの音 ・動作や心情を表す言葉:歩みをとめる、振り返る、飯を食う、佇む

秋深し

autumn

あきふかし

意味・由来 「秋深し(あきふかし)」は、秋が深まり冬の気配がすぐそこに迫っている晩秋の情景や、その季節感をしみじみと味わう心情を表す季語です。木々の葉が散り始め、日脚が急速に短くなり、朝夕の冷え込みが肌に刺さるようになる頃の、どこか寂しく静かな情緒を強く含んでいます。「秋深し」は単なる気温や暦の移り変わりだけでなく、深まりゆく季節に対する人の心の動きをも包み込む言葉です。 この季語で詠むコツ 「秋深し」という季語自体に深い情緒と存在感があるため、中七や下五で大げさな感情を言い添えるよりも、日常のふとした仕草や静かな情景を取り合わせるのがコツです。静寂、孤独感、人肌のぬくもり、あるいは光と影のコントラストなど、五感でとらえた具体的な事象と合わせることで、深まる秋の哀愁や趣がより鮮やかに立ち上がります。 相性のいい言葉・取り合わせ 静けさを際立たせる生活の情景(灯火、読書、珈琲、足音、隣の部屋) 温もりや触覚を感じさせる描写(毛布、子どもの手、温もり) 晩秋の光や色彩(遠山、夕影、枯葉、斜光)

紅葉

autumn

もみじ・こうよう

秋の空

autumn

あきのそら

運動会

autumn

うんどうかい

文化の日

autumn

ぶんかのひ

小春日和

winter

こはるびより

鰯雲

autumn

いわしぐも

autumn

かき

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