五月雲
summer 天文

五月雲

さつきぐも

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「五月雲(さつきぐも)」は、旧暦の五月(現在の六月から七月頃、すなわち梅雨の時期)に現れる雲のことです。この時期の雲は、梅雨前線の活動によって低くどんよりと垂れ込めたり、ときには晴れ間のなかにダイナミックに湧き起こったりと、非常に変化に富んでいます。単なる「曇り空」を指すだけでなく、夏の到来を前にした湿潤な空気感や、重苦しくも力強い自然の躍動感を象徴する季語として愛されてきました。

この季語で詠むコツ

五月雲を詠む際は、その「湿度の高さ」や「重厚な質感」、そして「絶え間ない変化」に注目するのがコツです。単に空を見上げるだけでなく、雲の切れ間から差し込む一瞬の光、あるいは雲のせいで暗くなる地上の風景や水面の様子など、周囲の環境に与える影響を描写することで、梅雨期特有の鬱然とした、しかしどこか情緒ある雰囲気を生々しく表現することができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 動的な表現: ちぎれる、湧き立つ、覆う、流れる、翳(かげ)る
  • 水や湿気を感じさせる言葉: 泥、水底、川波、露、しっとり、雨催い
  • 光と影の言葉: 薄日、夕日、またたく、仄暗い、コントラスト

五月雲」の俳句例 (3件)

五月雲あつうなり行くゆふべかな
久保田万太郎【現代語訳】梅雨時のどんよりとした雲が、夕方になってさらにその厚みを増していくことよ。【鑑賞】どんよりとした梅雨の空が、夕暮れの訪れとともにいっそう重苦しく、暗さを増していく様子をありのままに捉えています。作者が得意とする、都会の下町のやるせない空気感や、湿度の高い季節の息苦しさが、シンプルな言葉のなかにじわりと滲み出ている名句です。
水底の泥の明るさ五月雲
桂信子【現代語訳】水底の泥がなぜか不思議に明るく見えている、その上の空には重苦しい五月雲が広がっている。【鑑賞】どんよりと曇った「五月雲」の下にあって、かえって池や川の底の泥がぼんやりとした光を反射して白っぽく明るく見えるという、極めて鋭い観察眼に基づいた句です。光と影の逆転のような、静かで神秘的な美しさが漂っています。
五月雲千々にちぎれて日はおつる
加舎白雄【現代語訳】梅雨時期の五月雲がちぎれちぎれになって流れ、その千切れた雲の合間から夕日が落ちていく。【鑑賞】「千々にちぎれて」という動的な描写が、不安定な梅雨時の空模様を鮮やかに描き出しています。雲の切れ間から一瞬だけ覗く夕日の強い光と、去りゆく一日の寂寥感が、見事なコントラストとなって読者の心に迫ります。

みんなの「五月雲」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「五月雲」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語