万緑
summer 植物

万緑

ばんりょく

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万緑(ばんりょく)とは
見渡す限りの緑が広がる、夏の生命力あふれる情景を表す季語です。

読み方・季節

読み方:ばんりょく
季節:三夏(5月下旬〜7月頃)


意味と特徴
単なる「緑色」ではなく、太陽の光を浴びて輝く圧倒的な緑のエネルギーを表す言葉です。草木が青々と生い茂り、どこを見ても緑ばかり——そんな夏ならではの力強い生命感を凝縮しています。

由来
中国の詩人・王安石の「石榴詩」に登場する

万緑叢中紅一点(ばんりょくそうちゅうこういってん)

という表現が起源です。「緑一色の中に、一輪の赤い花が映える」という意味で、現代でも慣用句として使われています。

代表句

万緑の中や吾子の歯生え初むる
— 中村草田男

この句によって「万緑」は俳句の季語として広く知られるようになりました。圧倒的な緑の生命力の中で、わが子に小さな歯が生え始めた——大自然の勢いと、新しい命の芽吹きが重なる一句です。

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万緑」の俳句例 (1件)

万緑の中や 吾子の歯 生えそむる
中村草田男句集『火の島』(1939年・昭和14年刊)

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