垂れ
winter 生活

垂れ

しずれ

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「垂れ(しづれ)」とは、冬から春先にかけて、軒先や木々の枝に積もった雪、あるいは氷柱(つらら)が太陽の光や気温の上昇によって溶けてしたたり落ちる様子、またはその滴そのものを指す季語です。ただの雨粒とは異なり、氷や雪という固体の冬の厳しさが、温もりによって液体の滴へと変化していく繊細な時間経過を含んでいます。冬の静寂のなかで、かすかに聞こえる水の音は、どこか温かみやかすかな春の気配を感じさせます。

この季語で詠むコツ

「しづれ」を詠む際は、その「音」や「光」に着目するのがポイントです。しんとした寒さの中で時折響く「しと、しと」という滴りの音や、日の光を浴びて宝石のようにきらめく水滴の美しさを、対比となる「静寂」や「陰影」とともに描写することで、季語の持つ繊細な情趣が引き立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・音や静けさを表す言葉(「響く」「静まり返る」「夜」「かすか」) ・光や影を表す言葉(「日差し」「きらめき」「夕日」「軒の陰」) ・場所や器物(「軒端」「瓦」「バケツ」「凍て土」)

垂れ」の俳句例 (3件)

軒の雨かとおもへば雪のしづれかな
服部嵐雪【現代語訳】外でしとしとと軒を打つ雨が降っているのかと思ったら、そうではなく、屋根に積もった雪が溶けてしたたり落ちる「しづれ」の音であったことよ。 【鑑賞】雨音だと思ったものが、実は雪解けの「しづれ」であると気づいた瞬間の、ささやかな驚きと風情を詠んだ一句です。寒さのピークを過ぎ、かすかに暖かさを帯び始めた季節の移り変わりが、繊細な音の聴き分けを通して伝わってきます。
一しづれしては静まる夜の雪
久保田万太郎【現代語訳】時折、ひとしきり雪が溶けて滴がぽたりと落ちては、また元のしんとした静けさに戻る、そんな冬の夜の雪であることよ。 【鑑賞】「一しづれ(ひとしづれ)」という表現が絶妙です。静まり返った夜の闇の中で、不意に聞こえる滴りの音が、かえって周囲の圧倒的な静寂と冷たい空気感を際立たせています。聴覚を通じて冬の夜の深さを描き出しています。
うつくしき氷柱のしづれ始まりぬ
日野草城【現代語訳】軒先に下がっている美しい氷柱から、きらきらと溶けた水のしたたりが始まったことだ。 【鑑賞】鋭く冷たい氷柱の先端から、日の光を受けて水滴がしたたり落ちる瞬間を、素直かつ鮮明に捉えた句です。凍てつく冬の美しさに、一筋の動きと生命感が吹き込まれるような、きらびやかで瑞々しい情景が浮かび上がります。

みんなの「垂れ」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「垂れ」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語