瑠璃
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意味・由来

「瑠璃(るり)」は、夏の季語で、美しい青い羽を持つ夏鳥「オオルリ(大瑠璃)」や「コオルリ(小瑠璃)」の総称、またはその鳴き声を指します。春に日本に渡来し、山地の渓流沿いの林などで繁殖します。ウグイス、コマドリと並んで「日本三鳴鳥」に数えられるほど、そのさえずりは極めて美しく、清澄で涼やかです。宝石の「瑠璃(ラピスラズリ)」を思わせる鮮やかなコバルトブルーの姿と、気品ある美しい鳴き声が、古来より人々を魅了してきました。

この季語で詠むコツ

瑠璃を詠む際は、その「美しい青い姿(視覚)」と「澄み切ったさえずり(聴覚)」のどちらに焦点を当てるかがポイントです。特に俳句では、深山幽谷の静寂の中で響き渡るその声の美しさを詠むことが多く、周囲の「静けさ」や「緑の深さ」を対比させることで、瑠璃の存在感をより一層引き立てることができます。また、夏の早朝や清流のきらめきなど、清涼感のある時間や場所の設定も効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 音・静寂を連想させる言葉: 「しづけさ」「こだまする」「響く」「鳴き渡る」
  • 自然・色彩を連想させる言葉: 「渓谷」「新樹」「杉の梢」「朝露」「青葉」「深山」
  • 時間・光を連想させる言葉: 「朝光」「日の出」「薄明」「木漏れ日」

瑠璃」の俳句例 (3件)

瑠璃鳴くや杉の梢の朝日の出
飯田蛇笏【現代語訳】美しい瑠璃鳥がさえずっている。ちょうど杉の梢から朝日の出がのぼり、山全体を照らし始めるところだ。【鑑賞】夏の早朝の清々しい山の風景を、瑠璃の透き通るような美しい鳴き声と、杉の梢を染める朝日の光によって鮮やかに描き出した一句。聴覚と視覚が見事に融合しています。
一山のしづけさ瑠璃のなきわたる
星野立子【現代語訳】山全体の静寂の中に、ただ瑠璃の美しい鳴き声だけが隅々まで響き渡っている。【鑑賞】「しづけさ」を破るのではなく、むしろ瑠璃の澄んだ鳴き声が響き渡ることで、深山の圧倒的な静けさがより一層際立つ様子を捉えています。
渓谷に瑠璃鳴き出づる新樹かな
渡辺水巴【現代語訳】青葉のみずみずしい渓谷に、瑠璃鳥が美しい声で鳴き始めた。【鑑賞】初夏の若葉(新樹)が青々と茂る美しい渓谷と、そこに響き渡る瑠璃のさえずり。色彩的にも音の響き的にも非常に爽やかで、初夏の生命力に溢れる渓谷の様子が目に浮かびます。

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