毒蛾
summer 生活

毒蛾

どくが

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「毒蛾(どくが)」は夏の季語で、触れると激しい皮膚炎を引き起こす毒毛を持つ蛾の総称、またはその姿を指します。夏の夜、電灯や街灯の光に誘われて不気味に舞う姿は、夏の夜特有の怪しさ、不穏さ、そして自然の油断ならない一面を象徴しています。美しい翅や色彩を持ちながらも、人間に害を及ぼすという二面性が、古くから俳人たちの詩情を刺激してきました。

この季語で詠むコツ

単に「気味が悪い」「有害である」という嫌悪感だけで終わらせず、その存在が醸し出す「妖しい美しさ」や「夜の闇の深さ」を表現するのがコツです。毒蛾の微細な羽音や、光に群がる狂おしい動き、またその死に際などに焦点を当てることで、一瞬の緊張感や人間の内なる不安を鮮やかに描き出すことができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 光や白を象徴する言葉(「灯火」「電灯」「窓硝子」「白紙」)
  • 暗闇や沈黙を強調する言葉(「静寂」「沖の暗さ」「真夜中」「深山」)
  • 触覚的・動的な表現(「落ちる」「触る」「粉」「羽音」)

毒蛾」の俳句例 (3件)

毒蛾死すその翅の粉の美しき
川端茅舎【現代語訳】命を落として転がっている毒蛾の、その翅に付いている微細な粉の、なんと美しいことだろうか。 【鑑賞】人から嫌われる毒蛾の死骸を見つめ、そこに潜む妖艶な美しさを発見した句です。毒という危険を孕んだ存在だからこそ際立つ滅びの美を、仏教的とも言える慈悲深く繊細なまなざしで切り取っています。
毒蛾飛ぶ沖のくらさに船迅し
篠原鳳作【現代語訳】船の灯火に引き寄せられて毒蛾が舞い飛んでいる。その外側に広がる沖合の圧倒的な暗闇の中を、船は速度を上げて進んでいく。 【鑑賞】夜の航海というロマンチックかつ緊張感のある場面です。ともしびに群がる毒蛾のせわしない動きと、広大で静まり返った漆黒の海、そして船のスピード感が一体となり、自然の大きさに対する人間の心理的な揺らぎを描き出しています。
毒蛾落ちて机の上の白紙かな
原石鼎【現代語訳】灯火の周りを飛び回っていた毒蛾が、ポツリと机の上の何にも書かれていない白い紙の上に落ちてきたことよ。 【鑑賞】机の上の「白紙」という静謐で清潔な空間と、不気味で有害な「毒蛾」という対極にある存在が、一瞬にして交わった緊張感を詠んでいます。書斎の静寂と、そこに忍び寄る夏の夜の不穏な影が鮮烈に対比されています。

みんなの「毒蛾」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「毒蛾」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語