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渡辺水巴

わたなべすいは

作風・特徴

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代表句 (2件)

牛蒡掘る一すぢの香の身に沁みて
季語: 牛蒡掘る (autumn)
【現代語訳】牛蒡を土から掘り起こしたとき、そこから立ち上った一筋の強い香りが、秋の冷気とともに私の心身に深く沁み込んできた。 【鑑賞】牛蒡が持つ大地の力強い香りと、晩秋の冷ややかな空気(身に沁む)が一体となった、非常に感覚の鋭い一句です。嗅覚と触覚を通じて、秋の深まりを立体的に表現しています。
国光のややあたたかきを手渡さる
季語: 国光 (autumn)
【現代語訳】人の温もりでほんのりとあたたかくなった国光を、手から手へと手渡された。【鑑賞】国光は本来、冷たくて硬い果実ですが、人から譲り受けたときに感じたかすかな体温に焦点を当てています。冷え込む季節の中で、手渡してくれた人の手の優しさや、そこにある親密な人間関係が、国光の硬い質感との対比で優しく浮かび上がります。