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意味・由来 鎌倉カーニバルは、昭和9年(1934年)から昭和37年(1962年)にかけて、神奈川県鎌倉市の由比ヶ浜などで毎年8月に開催されていた夏のお祭りです。久米正雄や大佛次郎といった「鎌倉文士」と呼ばれる作家たちが中心となって企画・運営に関わり、華やかな仮装行列やミス鎌倉の選出、ダンスパーティーなどが繰り広げられました。当時の最先端を行くモダンでハイカラな夏の風物詩であり、俳句においては昭和を代表する夏(晩夏)の季語として親しまれています。 ### この季語で詠むコツ 単なるお祭りの賑やかさを詠むだけでなく、昭和モダンな薫りや、海辺の開放感、そしてお祭りが終わった後の寂しさに注目すると、より詩情豊かな句になります。仮装という「非日常」と日常とのギャップや、今では失われたかつての華やぎに対するノスタルジー(郷愁)を重ね合わせるのも効果的です。 ### 相性のいい言葉・取り合わせ 由比ヶ浜、波の音、仮装、仮面、夜風、灯、祭りのあと、寂しさ、夢の跡

鎌倉カーニバル」の俳句例 (3件)

カーニバル仮装のままに老いにけり
中村汀女【現代語訳】カーニバルの華やかな仮装姿を楽しんでいるうちに、気がつけば自分もこのように年老いてしまったことよ。【鑑賞】きらびやかな衣装を身にまとい、非日常の喧騒の中に身を置きながらも、ふと自らの年齢や時の流れの早さに思いを馳せています。華やかさと老いの対比が心に刺さる名句です。
鎌倉のカーニバルやなにもかも
高浜虚子【現代語訳】鎌倉カーニバルの賑わいよ。見るもの聞くもの、目に映るすべてのものがただただお祭り騒ぎに包まれていることだ。【鑑賞】昭和初期から中期にかけて鎌倉で盛大に行われた鎌倉カーニバル。文士たちも参加したモダンな祭りの喧騒と、すべてが熱狂の渦に巻き込まれている様子を「なにもかも」という極めてシンプルで抱擁力のある言葉で表現しています。
カーニバル果てたるあとの月明さ
久保田万太郎【現代語訳】賑やかだったカーニバルがすべて終わり、静まり返ったあとに、こうこうと照らす月がなんと明るく美しいことだろう。【鑑賞】熱狂的なお祭りの後の静寂、いわゆる「祭りのあと」の寂寥感と、それを照らす美しい月光の対比が実に見事です。都会的で哀愁を帯びた万太郎らしい一句です。

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