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「秋の暮(あきのくれ)」は、秋の日の夕暮れ時を指す三秋の季語です。もともと和歌の世界では「秋の終わり(晩秋・暮秋)」を意味することもありましたが、俳諧以降は主に「秋の日の夕方・日暮れ」の情景や、その時間帯に漂う特有の寂寥感(もののあわれ)を表す季語として広く定着しました。急速につるべ落としで日が沈み、冷え込みが増してゆく中で感じるもの悲しさや静寂が、この季語の核心にあります。
「秋の暮」それ自体に強い哀愁や寂しさが込められているため、句の中で「寂しい」「悲しい」と直接述べてしまうと説明的になりすぎてしまいます。夕暮れの光の移ろい、影の伸び方、ふと耳に入ってくる生活音、冷え始める空気の肌触りなど、具体的なモノや感覚を通して情景を描き出すのがコツです。静けさの中に立ち現れる孤独感や、日常の一瞬を切り取ることで、季語の情感を豊かに響かせることができます。
・視覚や光を描く言葉:夕餉の煙、影法師、障子、灯、鴉(カラス)、遠山 ・聴覚や日常の音:鐘の音、下駄の音、遠い踏切、煮炊きの音 ・動作や心情を表す言葉:歩みをとめる、振り返る、飯を食う、佇む

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