濃餅汁
winter 生活

濃餅汁

のっぺいじる

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「濃餅汁(のっぺいじる)」は、大根、人参、牛蒡、里芋などの根菜類や豆腐、こんにゃくなどを出汁で煮込み、醤油や塩で味を調え、葛粉や片栗粉でとろみをつけた冬の汁物です。「のっぺい」「のっぺい汁」とも呼ばれ、全国各地で古くから親しまれている郷土料理です。名前の由来は、とろみのあるぬっぺりとした様子を指す「濃餅(のっぺい)」からきているとされています。とろみがあるため冷めにくく、冷えた体を芯から温めてくれる庶民の味です。

この季語で詠むコツ

濃餅汁を詠む際は、その「素朴な温かさ」や「生活のぬくもり」に焦点を当てると良いでしょう。豪華な料理ではないからこそ、家族での団欒、田舎の風景、旅先での心温まるもてなしなど、庶民的な暮らしの情景とよく調和します。また、とろみによって「湯気が立ち上る様子」や「いつまでも熱い」という触覚・視覚的なアプローチも、冬の寒さを強調する効果的な手法となります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 寒さや温もりを対比させる言葉:熱き、ふうふうと、湯気、芯まで、温まる、夜寒
  • 暮らしや空間を表す言葉:一間(ひとま)、囲炉裏、山家(やまが)、団欒、器、箸、木匙
  • 調理の様子を表す言葉:煮込む、とろみ、里芋、大根、葛(くず)

濃餅汁」の俳句例 (3件)

濃餅汁ぬるくなりたる別れかな
正岡子規【現代語訳】だんだんと冷めてぬるくなってしまったのっぺい汁を前にして、いよいよ別れの時が近づいてきたのだなとしみじみと感じることだ。 【鑑賞】温かさがごちそうであるのっぺい汁が時間の経過とともにぬるくなっていく様子に、親しい人との別れが迫る寂しさと、名残惜しい気持ちを重ね合わせて詠んでいます。
濃餅汁の熱きをすする一間かな
高浜虚子【現代語訳】寒さの厳しい冬の夜、こぢんまりとした一部屋の中で、熱いのっぺい汁をふうふうとすすっていることよ。 【鑑賞】「一間」という決して広くはない空間だからこそ、濃餅汁の熱い湯気と温もりが部屋中に満ちているように感じられます。質素ながらも満ち足りた冬の暮らしの安堵感が伝わる一句です。
のつぺい汁や炉をかこみたる夜半の客
飯田蛇笏【現代語訳】囲炉裏を囲んで、夜更けに訪ねてきた客たちと温かいのっぺい汁を共にする、しみじみと満ち足りた時間であることよ。 【鑑賞】山里の厳しい寒さと、それに対比される炉端の暖かさ。そして、具だくさんで温かいのっぺい汁が、深夜に訪れた客と主人との温かな交情を象徴しており、格調高い夜半の空気感の中にじんわりとしたぬくもりを描き出しています。

みんなの「濃餅汁」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「濃餅汁」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語