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「里芋(さといも)」は、単に「芋(いも)」とも呼ばれ、古くから日本人の主食や大切な栄養源として親しまれてきた秋の味覚です。山に自生する山芋(自然薯)に対して、里の畑で栽培されることから「里芋」と名づけられました。中秋の名月(十五夜)には収穫したばかりの里芋を供える風習があり、この月を「芋名月」と呼ぶほど、秋の実りと深く結びついた伝統的な季語です。
里芋は、土の匂いや素朴な温もり、生活感を感じさせる季語です。泥のついた皮を剥くときの手の感覚、洗うときの水の冷たさ、煮物にして立ち上る湯気やねっとりとした食感など、五感を活かして日常の一コマを切り取ると豊かな句になります。また、収穫前の大きな葉に宿る朝露や、雨滴が転がる様子を情景として捉えるのも風情があります。
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