襟巻
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襟巻

えりまき

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意味・由来

「襟巻(えりまき)」は、冬に防寒用として首の周りに巻く衣類(マフラーやストール、ショールなど)を指す冬の季語です。古くは江戸時代から防寒具として用いられ、実用的な温かさはもちろん、装いのおしゃれさやその人の個性を表すシンボルでもありました。現代でも、色や素材のバリエーションが豊富で、人々の冬の日常に深く溶け込んでいる身近な存在です。

この季語で詠むコツ

襟巻を俳句に詠み込む際は、「首をすくめる」「鼻先をうずめる」「解いて一息つく」といった、襟巻に伴う具体的な「動作」に注目すると、登場人物の感情やその場の寒さが生き生きと伝わります。また、肌に触れる質感(ウールの柔らかさや毛皮のぬくもりなど)や色彩(赤や白など)を効果的に描写することで、読者の五感に訴えかける瑞々しい表現になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

襟巻の質感や動きを強調する言葉(「解く」「ぬくし」「白」「うずめる」など)や、冬の街角、駅のホーム、家路といった「寒さの中の移動」を連想させる場面設定が非常によく合います。

襟巻」の俳句例 (3件)

襟巻のあたたかき毛に顋をうづめ
杉田久女【現代語訳】襟巻のふかふかとした温かい毛並みに、そっと顎(あご)をうずめている。【鑑賞】冬の厳しい寒さの中で、襟巻がもたらす極上のぬくもりと安らぎが、五感を通して表現された女性らしい優美な一句です。
襟巻を解きておちつくわが座かな
高浜虚子【現代語訳】外の厳しい寒さから部屋に入り、首に巻いていた襟巻をほどいて、ようやく自分の席に落ち着いたことだ。【鑑賞】襟巻を「解く」という日常のさりげない動作一つで、寒さから解放された安堵感と、室内の心地よい温かさを見事に切り取っています。
襟巻に鼻先入れてわかれけり
久保田万太郎【現代語訳】寒さの中、襟巻に鼻先までうずめるようにして、そのまま「さようなら」と別れていったことだ。【鑑賞】別れ際の寒さと慌ただしさ、そして少しの寂しさを、襟巻に鼻先を入れるという具体的な動作によって情緒豊かに描き出しています。

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