蓮

蓮

はす

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意味・由来

蓮(はす)は、夏の水辺を代表する極めて美しく格調高い季語です。泥水の中から茎を伸ばし、一切の濁りに染まることなく、清らかで神聖な大輪の花を咲かせる姿が特徴です。この極めて清浄な様子から、仏教においては極楽浄土を象徴する花として、古くから深く尊ばれてきました。朝早くに静かに花を開き、昼過ぎには閉じてしまうという、開花の儚さや時間的な限定性も、この花に神秘的な魅力を与えています。

この季語で詠むコツ

蓮を詠む際は、ただ「美しい」「清らかだ」と直接的に表現するのではなく、蓮が咲いている周囲の環境を描写するのがコツです。たとえば、濁った「泥水」や「池の深さ」といった対照的な要素を詠み込むことで、花の清らかさがより際立ちます。また、早朝のひんやりとした空気感、葉の表面を転がる朝露、あるいは大きく広がる蓮の葉が風にそよぐ音など、五感(触覚や聴覚など)を意識したディテールを取り入れると、立体感のある瑞々しい句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・水や泥を想起させる言葉(泥、底、濁り、水底) ・時間や光を表す言葉(朝明け、日の出、朝風) ・静寂や精神性を表す言葉(仏、精舎、静寂、風の音、露)

「蓮」の俳句例 (5件)

涼しさや葉から葉へ散る蓮の露
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
枝なくて世にかゝはらぬ蓮かな
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
橋裏に吸ひ着いてゐる蓮広葉
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)
引はれば沈む蓮のうき葉かな
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
蓮の香に目を通はすや面のはな
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

みんなの「蓮」の詠み

鼻先に

泥を食らひて

蓮根掘

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