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「菩提の花(ぼだいのはな)」は、仲夏(6月頃)に咲くシナノキ科の落葉高木「ボダイジュ(菩提樹)」の花を指す季語です。お釈迦様がその下で悟りを開いたとされるインド菩提樹(クワ科)とは別種ですが、日本の寺院では古くからこの中国原産のボダイジュが植えられてきました。初夏になると、淡い黄緑色の小さな花を吊り下げるようにして咲かせ、周囲に甘く濃厚な香りを漂わせます。
仏教的な背景を持つ木であるため、寺院の静寂や厳かな雰囲気と重ねて詠まれることが多い季語です。しかし、それだけに囚われず、花の持つ「淡い黄色」の色彩や、初夏の風に乗って漂う「甘い香り」、群がる「蜂の羽音」といった五感を刺激する写実的なアプローチも効果的です。視覚と嗅覚を意識して詠むと、より瑞々しい句になります。
寺の境内、石段、鐘の音、仏像、夕日、風の匂い、蜂、静寂、など。
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