春の朝
spring 時候

春の朝

はるのあさ

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意味・由来

「春の朝(はるのあさ)」は、春の季節の朝を指す季語です。冬の厳しい寒さが和らぎ、柔らかくうららかな光が差し込む朝の独特の空気感を表しています。単に時間帯を示すだけでなく、新しい一日の始まりとともに、草木や生き物が目覚めるような生命力や、どこかのどかで心地よい温かみを感じさせる言葉です。

この季語で詠むコツ

春の朝ならではの「光の柔らかさ」や「空気の緩み」を五感で捉えて表現するのがコツです。「暖かい」と直接書くのではなく、肌に触れる風の優しさ、朝の光に照らされたものの色合い、鳥のさえずりなどを描写することで、間接的に春の気配を伝えることができます。また、日常の何気ない朝の動作を取り入れると、生活感のある親しみやすい句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 光や色彩を表す言葉(「うららか」「白き」「萌黄色」「きらきら」など)
  • 朝の具体的な動作(「水を汲む」「窓を開ける」「パンを焼く」など)
  • 春を象徴する自然や生き物(「雀」「東風」「霞」「水」など)

春の朝」の俳句例 (3件)

春の朝かがやく水を汲みにけり
水原秋桜子【現代語訳】春の朝、光を浴びてきらきらと輝く清らかな水を汲み上げたことだ。【鑑賞】澄み切った春の光が水に反射して輝く様子から、一日の始まりの瑞々しさと生命の息吹が鮮やかに伝わってくる清澄な句です。
春の朝何処から見ても富士の山
小林一茶【現代語訳】春の朝、どの方角から眺めても、富士山はやはり美しく素晴らしい姿を見せていることよ。【鑑賞】春の朝ののどかで晴れやかな空気の中、どこから見ても絵になる富士山の雄大さを、一茶らしい大らかな視点と平易な言葉で讃えた名句です。
春の朝玻璃戸の外に雀鳴く
正岡子規【現代語訳】春の朝、ガラス戸のすぐ向こう側で雀たちがちゅんちゅんと鳴いている。【鑑賞】病床にあった子規が、部屋のガラス戸(玻璃戸)越しに外の気配を感じている場面です。遮られながらも伝わってくる光と雀の声に、春の穏やかな命の喜びが表現されています。

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