早春

早春

そうしゅん

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立春を過ぎたばかりの2月。暦の上では春が始まっているのに、風はまだ冷たく、吐く息も白い。それでも、光の角度がほんの少し変わり、空の色がどこか柔らかくなっている——そんな「春の気配を目で見つける季節」が早春です。早春は、初春(立春から啓蟄の前日まで)に属する時候の季語で、立春(2月上旬)から2月いっぱいごろを指します。体感はまだ冬でも、日差しの中に春の息吹を感じ取る、希望に満ちた短い季節です。よく混同される「春浅し」との違いも知っておくと俳句がより楽しめます。「春浅し」は早春とほぼ同じ時期を指しますが、「まだ春めいていない」という主観的な感覚を表す季語です。一方、「早春」は春の兆しを視覚でとらえる、より客観的な言葉。まだ風の冷たい中でも、春の日の光を浴びている万象にどこか明るい春のしるしが見えてくる、そういった印象を持つ語です。同じ2月の景色でも、詠み手の視点によってどちらを選ぶかが変わってきます。また、漢字で「初春」と書くと「はつはる」と読まれ新年の季語になるため、「早春」はひらがなや読み仮名で「そうしゅん」と明示するのが俳句のルールです。

みんなの「早春」の詠み

早春の

光をまとふ

水たまり

早春や

硝子のやうな

川ひかる

早春の

坂をのぼれば

海ひかる

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