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「棕梠の聖日(しゅろのせいじつ)」は、キリスト教の典礼暦における「枝の主日(パーム・サンデー)」を指す仲春の季語です。復活祭(イースター)の一週間前の日曜日にあたり、イエス・キリストが十字架にかけられる直前、ロバに乗って聖都エルサレムに入城した際、群衆が棕櫚(実際にはナツメヤシ)の枝を手に持って歓呼して迎えたという聖書の記述に由来します。日本の教会ではナツメヤシの代わりに「棕櫚」の葉が用いられ、十字架に編まれた葉が信徒に配られます。これから始まる「受難週」への厳かな心の準備の日でもあります。
この季語は、春の暖かな光の中に漂う「静寂」や「聖性」を表現するのに適しています。キリスト教の儀式そのものを客観的に叙写するだけでなく、春の光や風といった自然の息吹、あるいは十字架に編まれた棕櫚の緑の瑞々しさなどに焦点を当てると、説得力のある句になります。また、聖堂のオルガンの音、人々の祈りの表情など、聴覚や触覚に訴えかける描写を取り入れるのも効果的です。
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