7月の季語一覧

旧暦:文月(ふづき)季節:晩夏(夏)二十四節気:小暑(7月7日頃)・大暑(7月23日頃)

七夕の風情や、本格的な夏の暑さを詠む時期の季語です。

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代表的な7月の季語と名句

正岡子規や高浜虚子などの名句(出典つき)とともに、7月を代表する季語を紹介します。

涼し

すずし

夏

涼しさや行燈消えて水の音

― 正岡子規

意味・由来 「涼し」は、厳しい暑さが続く夏だからこそ強く実感される、心地よい涼気や爽快感をたたえる季語です。秋の寒冷へと向かう涼しさではなく、夏の炎天下や日中の熱気の中でふと出会う木陰の風、清らかな水音、夕暮れのひとときに感じる「暑さからの解放」を意味しています。古来より人々は、この一瞬の涼を慈しみ

瓜

うり

夏

涼しさに瓜ぬす人と話しけり

― 正岡子規

意味・由来 「瓜(うり)」は、古くから日本人に親しまれてきたウリ科の果実の総称で、俳句では主にマクワウリ(真桑瓜)やシロウリ(白瓜)などを指します。西瓜(すいか)や南瓜(かぼちゃ)などが普及する以前は、夏の水菓子といえばこの瓜でした。井戸水や小川の冷水に浮かべて冷やし、水分と甘みを楽しむ夏の風物詩で

蓮

はす

夏植物

涼しさや葉から葉へ散る蓮の露

― 正岡子規

意味・由来 蓮(はす)は、夏の水辺を代表する極めて美しく格調高い季語です。泥水の中から茎を伸ばし、一切の濁りに染まることなく、清らかで神聖な大輪の花を咲かせる姿が特徴です。この極めて清浄な様子から、仏教においては極楽浄土を象徴する花として、古くから深く尊ばれてきました。朝早くに静かに花を開き、昼過ぎ

帰省

きせい

夏

月見草萎れし門に帰省せり

― 前田普羅

意味・由来 「帰省」とは、普段は故郷を離れて暮らしている人が、父母や親族のいる実家へ帰ることです。俳句の世界では、お盆の時期に合わせて先祖の霊を供養し、家族と過ごすために里帰りをする風習に由来することから、晩夏の季語として親しまれています。単に移動することを指すだけでなく、懐かしい土地の風土や家族へ

納涼

すずみ

夏

あつみ山や吹浦かけて夕納凉

― 松尾芭蕉

意味・由来 「納涼(すずみ)」は、夏の厳しい暑さを避けて涼しさを味わうこと、またその工夫や情景を指す三夏の季語です。単に涼しい感覚を表す「涼し(すずし)」と比べると、「納涼」は自ら進んで涼を求めにいく能動的な行為や、風流を楽しむ心持ちが強く込められています。古くから、川辺に床几を出したり、夕暮れの風

蟬

せみ

夏時候

閑さや岩にしみ入る蝉の声

― 松尾芭蕉『『おくのほそ道』』

意味・由来 夏の暑さを象徴する昆虫です。種類によって鳴き声や出現時期が異なり、初夏のニイニイゼミから、盛夏のアブラゼミやミンミンゼミ、そして晩夏のツクツクボウシまで、その鳴き声の移り変わりは、夏の深まりと終わりを私たちに強く印象付けます。 この季語で詠むコツ 単に「うるさい」「夏らしい」とするのでは

土用

どよう

夏

土用干うその鎧もならびけり

― 正岡子規

意味・由来 立秋の前の十八日間を指す暦の言葉で、一年で最も暑さが厳しい時期です。この期間の丑(うし)の日には鰻(うなぎ)を食べるなど、厳しい暑さを乗り切るための様々な生活の知恵や風習が根付いています。体にしんしんと堪(こた)える、重苦しい暑さを伴います。 この季語で詠むコツ 「暑くてたまらない」とい

土用干

どようぼし

夏

土用干うその鎧もならびけり

― 正岡子規

意味・由来 土用干とは、夏の土用の期間、すなわち梅雨が明けて強い日差しが照りつける盛夏の頃に行われる生活の知恵です。長雨の湿気を帯びた衣服や古書、調度品などを風通しの良い場所に広げて日に晒し、カビや害虫の発生を防ぐために行われます。単に物を乾かすだけでなく、家の中に風を通し、家財を大切に手入れして清

暑き日

あつきひ

夏

暑き日を海へ入れたり最上川

― 松尾芭蕉

意味・由来 「暑き日」は、夏の厳しい暑さを直接的に表す主観的かつ情緒的な季語です。単に気温が高いという気象学的な事実にとどまらず、一日中まとわりつくような熱気や、強烈な日差しによる体感、そしてその暑さの中で人々がどう過ごしているかという生活実態までを幅広く表現します。夏の盛りの圧倒的なエネルギーを感

夕立

ゆうだち

夏

夕立や草葉を掴むむら雀

― 与謝蕪村『蕪村句集』

夏の午後から夕方にかけて、急に空が暗くなり、激しく降る雨のことです。雷を伴うことも多く、短時間で降り上がった後には、空気が一変して涼風が吹き、打ち水をしたような爽やかさが残ります。夏の強烈なエネルギーと、その後の静寂の対比が魅力の季語です。 詠む際のコツ 「急に降ってきた」という事実だけでなく、雨粒

月見草

つきみそう・つきみぐさ

夏

年々に月見草咲き家建たず

― 高浜虚子

意味・由来 月見草はアカバナ科の二年草で、夏の夜にひっそりと白い花を開く草花です。夕暮れと共に花弁を開き始め、夜通し清らかな姿を見せ、夜が明ける頃には淡いピンク色に変わりながら萎れていきます。この夜間に開花する特性から「月見草」の名が冠せられました。夜の闇に白く浮かび上がるその姿は、夏の夜の静寂と神

向日葵

ひまわり・ひゅうがあおい

夏

向日葵の蕋を見るとき海消えし

― 芝不器男『芝不器男句集』

意味・由来 キク科の向日葵は、夏の強烈な日差しを浴びて、太陽を追うように咲く大輪の花です。鮮やかな黄色の花びらと、中心の濃い褐色のコントラストが、生命力にあふれた夏の情景を強く印象付けます。背高く群れ咲く姿には、圧倒的な力強さがあります。 この季語で詠むコツ 向日葵を詠む際、「太陽に向かって咲く」「

7月の季語一覧

全 142 語

その他

青田あおた青蔦あおつた藜あかざ藜の杖あかざのつえ秋近しあきちかし明やすあけやす明易しあけやすし朝顔あさがお汗の香あせのか暑き日あつきひ暑さあつさ雨乞あまごい天の川あまのかわ鮎あゆ烏賊いか泉いずみ鵜う浮草うきくさ羅うすもの打水うちみず鵜舟うぶね海開きうみびらき梅干うめぼし瓜うり瓜小屋うりごや瓜の花うりのはな炎天えんてん泳ぎおよぎ蚊かかき氷かきごおり帷子かたびら蚊の声かのこえ雷かみなり・らい蚊遣かやり帰省きせい岐阜提灯ぎふちょうちん胡瓜きゅうり行々子ぎょうぎょうし金魚きんぎょ水鶏くいな草取くさとり薫風くんぷう毛虫けむし毛虫焼くけむしやく蝙蝠こうもり木下闇こしたやみ・このしたやみ晒さらし紫蘇しそ下闇したやみ紙帳しちょう清水しみず白蓮しろはす・びゃくれん水中花すいちゅうか涼しすずし納涼すずみ涼み台すずみだい簾すだれ砂日傘すなひがさ滝たき滝の音たきのおと七夕たなばた月見草つきみそう・つきみぐさ梅雨明つゆあけ杜宇とう土用どよう土用波どようなみ土用干どようぼし茄子汁なすじる夏風邪なつかぜ夏衣なつごろも・なつぎぬ夏座敷なつざしき夏座布団なつざぶとん夏野なつの夏の雨なつのあめ夏の海なつのうみ夏の月なつのつき夏の浜なつのはま夏の日なつのひ夏の夜なつのよ夏羽織なつばおり夏萩なつはぎ夏虫なつむし夏館なつやかた夏山なつやま夏料理なつりょうり入道雲にゅうどうぐも寝冷えねびえ練雲雀ねりひばり凌霄のうぜん端居はしい橋涼みはしすずみ蓮の葉はすのは蓮の花はすのはな裸はだか火蛾ひが・かが・ほが日傘ひがさ蟇ひきがえる菱ひし避暑の宿ひしょのやど旱ひでり向日葵ひまわり・ひゅうがあおい氷室守ひむろもり冷し瓜ひやしうり冷汁ひやじる冷麦ひやむぎ日除ひよけ昼寝覚ひるねざめ昼の蚊ひるのか風鈴ふうりん蛇へび火串ほぐし祭まつり真夏まなつ水打つみずうつ水涼しみずすずし水玉みずたま緑みどり水無月みなづき茗荷の子みょうがのこ麦茶むぎちゃ葎むぐら夕立ゆうだち夕焼ゆうやけ床ゆか浴衣ゆかた油団ゆとん涼りょう病葉わくらば
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