7月の俳句|夏の情景を詠む方法
はじめての俳句サポーター 凛
執筆者

7月の俳句を、やさしく楽しむ
季語の選び方から五・七・五の作り方まで、初心者の方にも分かりやすく紹介します。
この記事について
執筆:俳句びと編集部
案内役:はじめての俳句サポーター 凛
※凛は初心者向けに内容を案内するキャラクターです。本文は俳句びと編集部が、公開されている歳時記・俳句資料を確認しながら作成しています。
7月になると、日差しの強さ、蝉の声、夕立、向日葵など、夏らしい景色が身近に増えてきます。俳句を始めたばかりの方は、難しく考えず、まず「今日見つけた夏らしいものを一つ」選ぶところから始めてみましょう。
まずは、この3つだけ覚えれば大丈夫です
7月の季語を、代表的な句とあわせて一覧で見たい方はこちら
7月の季語一覧はこちら →もくじ
7月の俳句で最初に知っておきたいこと
7月は、歳時記では「晩夏」にあたります
月別の歳時記では、7月を晩夏(ばんか)として扱うのが一般的です。体感では夏真っ盛りでも、俳句の季節の考え方では夏の後半にあたります。
ただし、俳句の季語は旧暦や二十四節気を背景にしているため、現在のカレンダーの月と季語の季節が一致しないことがあります。ここが、7月の俳句でいちばん間違いやすいところです。
覚えておきたいポイント
たとえば「七夕」は現在のカレンダーでは7月7日ですが、俳句では秋の季語です。月だけで判断せず、迷ったら歳時記で確認すると安心です。
7月らしさは「暑い」以外にもあります
7月を詠むとき、「暑い」と書くだけではなく、目・耳・手で感じたことを一つ残すと、景色が伝わりやすくなります。
雲の白さ、日傘の影、夕立のあと
蝉、風鈴、急な雨音
熱い手すり、冷たいグラス、汗
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7月に使いやすい季語一覧
初心者の方が身近な景色から見つけやすい季語を選びました。季語の細かな分類は歳時記によって表記が異なる場合がありますが、下の言葉はいずれも夏の季語として扱われます。
夏の午後に急に降る強い雨。
焼けつくような真夏の空。
涼しさを音で感じさせる夏の季語。
強い日差しと影を一緒に詠みやすい季語。
水の動きや涼しさを感じさせる夏の季語。
3ステップで7月の俳句を作る
見えたもの・聞こえた音を一つメモする
「雲が大きい」「蝉が急に鳴き止んだ」「手すりが熱い」など、まずは普通の文章で構いません。
その場面に合う季語を一つ選ぶ
季語をたくさん入れる必要はありません。初心者のうちは、一句に一つを目安にすると整理しやすくなります。
五・七・五に置き、声に出して読む
俳句は「文字数」ではなく音数で数えます。ぴったり収まらなくても、まずは声に出してリズムを確かめてみましょう。
俳句びと編集部の作例
ここでは、7月の景色を使った作例を紹介します。有名俳人の句の引用ではなく、作り方を説明するために俳句びと編集部が作成した例句です。
※上の4句は公式作品の引用ではなく、この記事の説明用に俳句びと編集部が作成した作例です。
「説明」より、一つの景色を残す
初心者の句では、気持ちを全部説明しようとして言葉が多くなりがちです。そんなときは、感想を一つ減らして、見えたものや動きを残してみましょう。
初心者が間違えやすい「7月の言葉」と季語
実際には7月に見聞きするものでも、俳句の歳時記では別の季節に分類される言葉があります。ここを知っておくと、季節の取り違えを防げます。
現在の7月7日と、季語の季節区分は一致しません。
「蝉」は夏ですが、蜩は別の季語として扱われます。
現代では真夏の印象が強いため、特に間違えやすい言葉です。
暑い日に見える現象でも、俳句では春の季語です。
凛のひとこと
「今の季節なら夏の季語」とは限りません。気になる言葉は、作る前か推敲するときに歳時記で一度確認すると安心です。
身近な場所で7月の句材を探す
俳句の材料(句材)は、遠くへ出かけなくても見つかります。暑い時期は無理に外へ出ず、家の中や窓辺から探しても十分です。
よくある質問
Q. 7月の俳句には、必ず7月の行事を入れますか?
いいえ。蝉の声、夕立、日傘、風鈴など、実際に見つけた夏の景色から選べば十分です。
Q. 「ひまわり」は4音ですが、上五に使えませんか?
使えます。季語が必ず5音である必要はありません。「向日葵や」のように言葉を添える方法もありますが、まずは無理なく一句全体のリズムを整えてみましょう。
Q. 七夕を使ったら夏の句になりますか?
俳句では「七夕」は秋の季語です。現在のカレンダーでは7月7日ですが、歳時記では旧暦を背景にした季節区分が残っています。
Q. 五・七・五にうまく収まりません。
最初から完璧に整えなくても大丈夫です。まず景色を短くメモし、最後に音数を調整すると作りやすくなります。
まとめ|7月の景色を一つ見つけてみましょう
7月の俳句で大切なのは、夏らしい言葉をたくさん詰め込むことではありません。自分が実際に見たもの・聞いた音・触れた感覚を一つ選び、季語と組み合わせることです。
雲の峰、夕立、蝉、向日葵、風鈴——身近な一語から始めれば、初心者の方でも無理なく一句を作れます。季語の季節が分からないときだけ、歳時記で確かめながら進めてみてください。
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7月の季語一覧(全件・例句つき)
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