うら盆

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意味・由来

「うら盆(盂蘭盆)」は、一般に「お盆」「盆」と呼ばれる行事の仏教的な正式呼称です。サンスクリット語の「ウランバナ(ullambana:逆さ吊りの苦しみ)」に由来し、祖先の霊や無縁仏を供養して苦しみから救うための仏事です。俳句においては、日常的な「盆」という言葉に比べて、より厳粛で古風な趣や、静かで宗教的な陰影を帯びた季語として用いられます。

この季語で詠むコツ

「うら盆」という言葉の持つ厳かさや、どこか哀愁を含んだ響きを活かすことが大切です。賑やかな盆踊りなどの情景よりも、仏前の灯明や線香の煙、迎え火・送り火の薄明かり、あるいは静かに故人を偲ぶ内省的な心の動きを取り合わせると、季語の風情が際立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 仏具や祈りの動作(線香、灯明、読経、数珠、仏餉など)
  • 静けさや光・影の描写(ゆらぎ、夕闇、灯、夜風、微光など)
  • 追憶や再会を思わせる言葉(面影、亡き人、母、手向けなど)

うら盆」の俳句例 (3件)

盂蘭盆や雨あがりたる浅間山
高浜虚子【現代語訳】盂蘭盆の今日、降っていた雨が上がり、浅間山が清々しくその姿を現した。【鑑賞】盂蘭盆の厳かな日に、雨上がりの澄んだ空気の中に現れた雄大な浅間山を捉えています。先祖を迎える日の清浄な心境と自然の広大さが見事に取り合わされています。
盂蘭盆の灯のゆらぎつつ更けにけり
日野草城【現代語訳】盂蘭盆の夜、仏前の灯火がかすかに揺らぎながら、静かに夜が更けていくことだ。【鑑賞】静寂に包まれた室内の仏前で、揺らめく灯火を見つめながら故人を偲ぶ作者の深い哀愁と祈りの時間が、繊細な調べの中に描かれています。
盂蘭盆の月いと高く昇りけり
河東碧梧桐【現代語訳】盂蘭盆の夜、月が空高く静かに昇っていった。【鑑賞】盂蘭盆の夜空に冴え渡る月を見上げる情景です。亡き魂を迎える夜の澄み切った大気と、天上高く昇る月の清らかさが、簡潔な言葉の中に鮮明に表現されています。

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