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「高梁(こうりゃん)」は、イネ科の一年草である「モロコシ(蜀黍)」の中国名、あるいは中国東北部(旧満州など)で広く栽培される品種を指す仲秋の季語です。人の背丈をはるかに超え、高さ3〜4メートル近くまで成長します。秋になると茎の頂に大きな赤褐色の実(穂)をたわわにつけ、果てしない大地一面に高梁畑が広がる光景は大陸の秋の象徴です。近代俳句では、満州の広大な風土や夕暮れ、旅情、また歴史的な開拓や戦争の記憶と深く結びついて詠まれてきました。
高梁の最大の魅力は、その「圧倒的なスケール感」と「独特の色彩・陰影」にあります。人の背丈を隠してしまうほどの鬱蒼とした茂み、風に擦れ合う乾いた葉の音、そして夕日に照らされて赤褐色に染まる穂波など、五感を意識して描写すると大陸的な情感が際立ちます。日常の小さな情景というよりは、広大な空間の広がりや、夕暮れの寂寥感、旅人の孤独といった情感と重ね合わせると季語の持つ重みが引き立ちます。
・色彩・光:夕日、落日、くれなゐ(紅)、赤褐色、茜空、影 ・空間・風景:地平線、満洲野、大空、荒野、一本道、汽車 ・動詞・状態:没る(入る)、波打つ、擦れ合う、渡る、暮れゆく
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