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俳句において単に「月」といえば秋の月を指すのと同様に、「月夜(つきよ・つくよ)」も原則として秋の季語となります。秋は大気が澄み渡り、月光が一際明るく清らかに地上を照らすため、古来より月夜といえば秋の夜を格別のものとして愛でてきました。単に月が出ている夜という事実にとどまらず、冴えわたる光と深まる静寂、清澄な空気感までを内包した情趣ある季語です。
「月夜」を用いる際は、天上の月そのものを詳しく描写するよりも、月光に照らされた地上の風景や人々の営みに目を向けるのがポイントです。青白く浮かび上がる家並みや影の濃淡、足元の小道など、光がもたらすコントラストを描くと情景が鮮やかに立ち上がります。また、静けさや少しひんやりとした秋の夜風など、視覚以外の感覚を重ね合わせることで、月夜の持つ澄んだ雰囲気をより深く表現できます。
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