9月の季語一覧

旧暦:長月(ながつき)季節:仲秋(秋)二十四節気:白露(9月8日頃)・秋分(9月23日頃)

中秋の名月や秋の長雨など、情緒豊かな秋本番の季語です。

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代表的な9月の季語と名句

正岡子規や高浜虚子などの名句(出典つき)とともに、9月を代表する季語を紹介します。

夕月

ゆうづき

秋

夕月のやゝふくれけり七八日

― 正岡子規

意味・由来 「夕月」とは、夕方の空に早くも姿を現した月のことです。俳句の世界において単に「月」といえば澄み渡る秋の満月を指すのと同様に、「夕月」も秋の夕暮れの風情を象徴する秋の季語として愛されてきました。まだ日没前後の明るさや夕焼けが残る空に、淡く白や銀色に浮かび上がる月は、夜の闇に冴えわたる月とは

名月

めいげつ

秋

名月や叩かば散らん萩の門

― 正岡子規

意味・由来 陰暦八月十五夜(中秋)の月のこと。一年で最も美しく澄み切った月として、古くから観月の宴が催されてきました。俳句で単に「月」といえば秋の月を指しますが、「名月」は特に十五夜の月を讃える特別な季語です。 この季語で詠むコツ 名月はその美しさと存在感が圧倒的であるため、月そのものを描写するより

秋風

あきかぜ・しゅうふう

秋

秋風や伊豫へ流るゝ汐の音

― 正岡子規

意味・由来 「秋風(あきかぜ・しゅうふう)」は、立秋を過ぎてから吹く秋の風全般を指す季語です。夏の厳しい暑さを忘れさせる心地よい涼風から、深まる季節とともに肌寒く、どこか寂しさを漂わせる風まで、秋の風情を幅広く表現します。古代中国の五行思想において秋は「金」や「白」に配されることから、「金風(きんぷ

冷やか

ひややか

秋

冷やかや返事が来ねばそれまでと

― 高浜虚子

意味・由来 「冷やか(ひややか)」は仲秋(秋の半ば、現在の9月頃)の季語です。夏の厳しい暑さがようやく峠を越え、朝夕や日陰などでふと肌に触れる冷涼な気配を指します。晩秋や冬の身を縮めるような「寒し」とは異なり、暑さから解放された心地よさや、大気が澄み渡っていく清々しさが根底にあります。時候の季語であ

月見

つきみ

秋

いろ/\の灯ともす舟の月見哉

― 正岡子規

意味・由来 「月見」は、旧暦八月十五夜の「中秋の名月」や、九月十三夜の月を愛でる日本の伝統的な風習です。平安時代に貴族たちが舟遊びをしながら詩歌を詠み合ったり、杯に月を浮かべて宴を楽しんだりしたのが始まりとされています。江戸時代になると庶民の間にも広まり、美しい月を鑑賞する風流な行事としてだけでなく

銀杏

ぎんなん

秋生活

ぬす人の住まうたといふ銀杏哉

― 正岡子規

意味・由来 「銀杏(ぎんなん)」は、イチョウ科の落葉高木であるイチョウの種子(実)を指す仲秋から晩秋の季語です。なお、「公孫樹(いちょう)」そのものや「黄落(こうらく)」は樹木や葉の散る様子を表す季語ですが、「銀杏(ぎんなん)」と呼ぶときは主にその「実」を指します。黄金色に熟して木から落ちた実は独特

露けし

つゆけし

秋

ひよろ〳〵と尙露けしや女郞花

― 松尾芭蕉

意味・由来 「露けし(つゆけし)」は、秋の野山や庭先などに露が多く降りて、あたり一面がしっとりと湿り気を帯びている情景を表す季語です。古来、和歌の伝統において「露」は涙の比喩としても多用されてきたため、単に物理的に露で濡れている様子だけでなく、「涙がちである」「どことなく哀愁が漂っている」という人の

赤蜻蛉

あかとんぼ

秋動物

砂濱にとまるものなし赤蜻蛉

― 正岡子規

意味・由来 「赤蜻蛉(あかとんぼ)」は、秋の訪れを代表する三秋の季語です。主にアキアカネやナツアカネなど、秋になると鮮やかな赤色に色づくトンボの総称です。夏の間は涼しい高山で過ごし、秋風が吹く頃に平地へと群れをなして下りてきます。夕暮れの空を背景に無数に飛び交う姿や、日だまりの竿の先などに静かにとま

月夜

つきよ

秋

横窓は嵯峨の月夜や蟲の聲

― 正岡子規

意味・由来 俳句において単に「月」といえば秋の月を指すのと同様に、「月夜(つきよ・つくよ)」も原則として秋の季語となります。秋は大気が澄み渡り、月光が一際明るく清らかに地上を照らすため、古来より月夜といえば秋の夜を格別のものとして愛でてきました。単に月が出ている夜という事実にとどまらず、冴えわたる光

唐辛子

とうがらし

秋

頓入や納屋をあくれば唐辛子

― 正岡子規

意味・由来 唐辛子は中南米原産の一年草(熱帯では多年草)で、日本には16世紀半ばに南蛮船によってもたらされたと伝えられています。夏に白い小さな花を咲かせた後、秋になると果実が熟して緑から鮮烈な赤色へと変わります。俳句で単に「唐辛子」という場合は、秋に赤く実った果実を指します。収穫された唐辛子が軒下に

秋の雲

あきのくも

秋

頭上の岩をめぐるや秋の雲

― 正岡子規

意味・由来 「秋の雲」とは、文字通り秋の空に浮かぶさまざまな雲の総称です。夏の力強く湧き上がる積乱雲(入道雲)とは対照的に、秋になると空が高く澄み渡り、巻雲や巻積雲のような薄く刷毛で掃いたような雲、いわゆる「鰯雲(いわしぐも)」や「鱗雲(うろこぐも)」などが多く見られます。空の透明感とともに、どこか

秋空

あきぞら

秋

目にて書く大いなる文字秋の空

― 高浜虚子

意味・由来 「秋空(あきぞら)」は、文字通り秋の空を指す三秋の季語です。夏の湿り気を帯びた空とは異なり、大陸からの乾燥した高気圧に覆われることで、大気中の水蒸気や塵が少なくなり、どこまでも澄み渡った高い青空が広がります。「秋高し」「天高し」とも通じる広大さや清々しさがある一方で、どこか寂寥感や物悲し

9月の季語一覧

全 210 語

その他

茜草あかね赤まんまあかまんま秋茜あきあかね秋麗あきうらら・しゅうれい秋陰あきかげ・しゅういん秋霞あきがすみ秋風あきかぜ・しゅうふう秋乾きあきがわき秋渇きあきがわき秋草あきくさ秋曇あきぐもり秋桜あきざくら秋寂びあきさび秋さびしあきさびし秋湿りあきじめり秋空あきぞら秋蝶あきちょう秋出水あきでみず秋ともしあきともし秋の朝日あきのあさひ秋の雨あきのあめ秋の嵐あきのあらし秋の入日あきのいりひ秋の色あきのいろ秋の海あきのうみ秋の愁あきのうれい秋の蚊あきのか秋の蚊帳あきのかや秋の雲あきのくも秋の田あきのた秋の月あきのつき秋の波あきのなみ秋の浜あきのはま秋の晴あきのはれ秋の彼岸あきのひがん秋の昼あきのひる秋の星あきのほし秋の水あきのみず秋の夕あきのゆう・あきのゆうべ秋の夕暮あきのゆうぐれ秋の夕日あきのゆうひ秋の雷あきのらい秋場所あきばしょ秋日和あきびより秋祭あきまつり朝霧あさぎり蘆の花あしのはな雨名月あめめいげつ碇星いかりぼし石たたきいしたたき竈馬いとど稲光いなびかり稲の波いねのなみ居待月いまちづき芋の秋いものあき芋畑いもばたけ芋名月いもめいげつ色なき風いろなきかぜ雨月うげつ薄月うすづき鱗雲うろこぐも牡鹿おじか男郎花おとこえし威銃おどしづつ囮おとり尾花おばな案山子かがし・かかし敬老の日けいろうのひ小男鹿さおしか狭霧さぎり柘榴ざくろ小夜砧さよぎぬた爽やかさわやか残月ざんげつ秋刀魚さんま鹿しか鹿鳴くしかなく鹿笛しかぶえ子規忌しきき猪おどしししおどし秋果しゅうか秋気しゅうき秋気澄むしゅうきすむ秋暁しゅうぎょう秋耕しゅうこう秋光しゅうこう十五夜じゅうごや十七夜じゅうしちや秋宵しゅうしょう秋爽しゅうそう秋朝しゅうちょう秋灯しゅうとう秋分しゅうぶん秋夜しゅうや秋霖しゅうりん白露しらつゆ不知火しらぬい新月しんげつ新蕎麦しんそば・あらそば新米しんまい鈴虫すずむし鶺鴒せきれい竹の春たけのはる太刀魚たちうお手向けたむけ月落つつきおつ月白つきしろ月の秋つきのあき月の雨つきのあめ月の出つきので月の友つきのとも月見つきみ月夜つきよ月を待つつきをまつ蔦の葉つたのは露けしつゆけし露の玉つゆのたま露の宿つゆのやど露葎つゆむぐら唐辛子とうがらし砥草とくさ読書の秋どくしょのあき塒出の鷹とやでのたか団栗どんぐり蜻蛉とんぼ蜻蜒とんぼ・やんま長き夜ながきよ流れ星ながれぼし鉈豆なたまめ菜虫なむし鳴子なるこ鳴子縄なるこなわ鳴子引なるこひき濁り酒にごりざけ野分のわき萩の戸はぎのと萩むらはぎむら萩原はぎわら白秋はくしゅう芭蕉ばしょう芭蕉葉ばしょうば八月大名はちがつだいみょう初茸はつたけ初月はつづき花野はなの彼岸花ひがんばな冷やかひややか葡萄ぶどう糸瓜へちま・いとうり星月夜ほしづきよ松茸まつたけ待宵まつよい曼珠沙華まんじゅしゃげ水澄むみずすむ水の秋みずのあき無月むげつ虫むし虫時雨むししぐれ虫すだくむしすだく虫鳴くむしなく虫の声むしのこえ虫の音むしのね名月めいげつ牝鹿めじか木犀もくせい鵙啼くもずなく鵙日和もずびより夜学やがく夕月ゆうづき夕月夜ゆうづきよ・ゆうづくよ夕露ゆうづゆ宵月夜よいづきよ宵闇よいやみ葭の花よしのはな葭原よしはら夜露よつゆ夜長よなが夜長人よながびと夜なべよなべ夜這星よばいぼし夜の鹿よるのしか蘭の香らんのか良夜りょうや
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