凍結湖
winter 地理

凍結湖

とうけつこ

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意味・由来

凍結湖(とうけつこ)は、冬の厳しい寒さによって湖面全体、あるいはその大部分が分厚い氷で覆われた湖のことを指します。主に晩冬の季語として分類され、類語には「凍湖(とうこ)」「凍て湖(いてうみ)」「氷湖(ひょうこ)」などがあります。極寒の地で見られるこの現象は、ただ冷たいだけでなく、自然の驚異や静寂、そして時に氷が軋むダイナミックな音など、神秘的な美しさを湛えています。氷の下に息づく生命や、光の屈折による色彩の変化など、冬の厳しさと美しさが同居する季語です。

この季語で詠むコツ

凍結湖を詠む際は、単に「凍りついている」という平坦な描写にとどまらず、五感や動きを意識することが大切です。例えば、氷の厚さや透明度、あるいは氷の割れる鋭い「音」、風が湖面を吹き抜ける「感触」などを捉えると、凍結湖の持つ独特の緊迫感が伝わります。また、凍った湖面が反射する光や、氷の下にある深い水底の闇など、明暗のコントラストを強調するのも効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

凍結湖は静寂や厳寒を象徴するため、以下のような言葉と相性が良いです。

  • 音を表現する言葉:「ひびき」「軋(きし)む」「音なき」「風の鳴る」
  • 光や色彩を表現する言葉:「夕日」「星影」「日の届く」「きらめき」「底の暗さ」
  • 人の動きや心情:「足音」「靴音」「別れ」「佇む」 これらの言葉を組み合わせることで、凍てつく世界の張り詰めた空気感をより鮮明に表現することができます。

凍結湖」の俳句例 (3件)

凍湖の底の暗さに日のあたる
柴田白葉女【現代語訳】凍りついた湖の、その底の深い暗がりにまで、冬の冷たい太陽の光が差し届いている。【鑑賞】凍結した湖の表面は白く冷たく閉ざされていますが、その奥底にある深い闇にまで光が届く一瞬を捉えています。静寂と光のコントラストが、凍結湖の神秘的な美しさを際立たせる名句です。
凍湖にひびき奔れる星のあり
渡辺水巴【現代語訳】凍りついた湖の上に、音を立てて走るかのように、光を鋭く放ちながら流れる星がある。【鑑賞】張り詰めた氷の緊迫感と、夜空にきらめく星の鋭い光が共鳴し合っているかのような、冷徹で美しい世界観が描かれています。「ひびき奔れる」という表現が、視覚と聴覚の融合を生んでいます。
凍湖をめぐる光のちりぢりに
詠み人知らず【現代語訳】凍りついた湖の周囲を、冬の淡い光がちりぢりに反射しながら巡っている。【鑑賞】氷のきらめきが乱反射し、湖の周りに散らばる光の美しさを捉えた句です。冷え切った空気の中に広がる繊細な光景が、色彩感あふれる言葉遣いで瑞々しく描かれています。

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