鵙日和
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意味・由来

「鵙日和(もずびより)」とは、秋の澄み渡った青空に、鵙(もず)の鋭く高い鳴き声が心地よく響き渡るような、からりと晴れた秋の日のことです。鵙は秋になると縄張りを主張するために木の梢や電線などの高い場所に止まり、「キーッ、キチキチ」と甲高い声で鳴きます。これを「鵙の高鳴き」と呼びますが、その声が爽快に響くほどの清々しい好天を、親しみを込めて「鵙日和」と呼ぶようになりました。

この季語で詠むコツ

この季語にはすでに「晴天」と「鳥の声」という視覚と聴覚の要素が含まれています。そのため、単に「晴れていて鵙が鳴いている」と描写するだけでは情景が重なってしまいます。鵙の鳴き声の鋭さや張り詰めた空気感を背景に、日々の暮らしの動作や、秋ならではの静かな風景を取り合わせるのがコツです。日差しの明るさや影の濃さ、少しひんやりとした風の感触など、肌感覚を添えると一句に深みが生まれます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・刈田、稲架、熟柿(里山や田畑の秋の情景) ・竿の先、屋根瓦、物干し(鳥が止まりそうな生活の場) ・乾く、尖る、透き通る(空気の澄んだ様子を表す言葉)

「鵙日和」の俳句例 (1件)

庭山の手入はかどる鵙日和
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

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