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「烏賊(いか)」は、初夏から夏にかけて旬を迎えるスルメイカやケンサキイカなどを中心に、夏の季語として親しまれています。海面に浮かんで死んだふりをし、ついばみに来たカラスを巻き込んで捕らえたという中国の古い伝説から「烏賊」の漢字が当てられました。夜の海に灯る烏賊釣火(いかつりび)の情景とともに、日本の夏の海や食卓を彩る代表的な風物詩です。
烏賊が持つ独特の透明感、生きているときの瑞々しい白さ、あるいは釣り上げられた瞬間に色を変えたり墨を吐いたりする躍動感を捉えるのがポイントです。沖合の暗い海と煌々と輝く漁火の対比を描くのも情緒があります。また、台所でさばく場面や、刺身として涼やかに盛られる様子など、日々の暮らしの具体的な一コマと結びつけると、実感のこもった生き生きとした句になります。
・海や夜の情景(夏の語・無季):漁火、暗闇、夜光虫、沖、波頭 ・台所や料理の描写(無季):俎板、包丁、透き通る、白、墨、塩
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