葡萄
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意味・由来

葡萄は秋に熟す果実で、古くから人々に親しまれてきた三秋の季語です。原産地は西アジアとされ、日本には奈良時代から平安時代にかけて中国を経て伝わったとされています。紫や黒、黄緑など色合いの美しさとともに、一房に数多くの粒が連なる姿は豊穣の象徴としても愛されてきました。果皮に吹く白い粉(果粉)の瑞々しさや、棚からたわわに垂れ下がる重みは、実りの季節である秋の実感を豊かに運んでくれます。

この季語で詠むコツ

葡萄を詠む際は、視覚・触覚・味覚といった感覚を鮮やかに捉えることが大切です。一粒を房からもぎ取る指の感触、口に含んだときに広がる果汁の甘酸っぱさ、皮を剥く所作などを具体的に描写すると、生き生きとした句になります。また、葡萄棚の下に広がる木漏れ日や風の抜け具合、あるいは白い皿や硝子器に盛られた静かな佇まいなど、置かれた情景や光の反射に着目すると、初心者でも奥行きのある情景を描き出すことができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・棚、木漏れ日、夕暮、影 ・一粒、房、重み、露、雫 ・硝子器、白磁、指先、籠

「葡萄」の俳句例 (2件)

ビール苦く葡萄酒澁し薔薇の花
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
勝沼や馬士は葡萄をくひながら
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

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