秋じまひ

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あきじまい

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意味・由来\n「秋じまひ(秋仕舞)」は、深まりゆく秋の終わりに、秋の暮らしや風物、農作業などを片付け、冬を迎える支度を整えることを指す晩秋の季語です。実りの秋への名残惜しさを感じつつも、間近に迫る冬の気配に向き合い、身の回りや生活の場を整える日本人の細やかな暮らしの知恵や情感が込められています。\n\n### この季語で詠むコツ\n単に「秋が終わる」という抽象的な感覚だけでなく、具体的な「片付ける動作」や「片付いていく空間の変化」に焦点を当てると実感がこもります。例えば、すだれを外す、夏秋の衣類をしまう、庭や畑を整えるなど、生活のディテールを描写することで、季節の変わり目の空気感や寂寥感を鮮やかに表現できます。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n・生活の動詞(畳む、仕舞ふ、拭ふ、ほどく、片附く)\n・光や風の描写(夕日、薄日、木枯、埃、影)\n・屋内外の場所(縁側、厨、蔵、庭、引き出し)

秋じまひ」の俳句例 (3件)

日暮れては風の立ちくる秋じまひ
久保田万太郎【現代語訳】日が暮れると冷たい風が吹き立ってくる、まさに秋の終わりを告げる頃であることよ。\n【鑑賞】夕暮れとともに立ち上がる寒風に、秋の去りゆく寂しさと冬の到来を敏感に感じ取った一句。下町の情感を巧みに描く万太郎らしい、静かで哀感漂う名句です。
手短かに片附けてゆく秋じまひ
鈴木真砂女【現代語訳】手早く要領よく身の回りを片付けていきながら、秋の終わりを締めくくっている。\n【鑑賞】てきぱきと立ち働く作者の日常と潔い性格がにじみ出ています。感傷に浸りすぎることなく、淡々と冬支度を進める姿に、生活者としての逞しさと季節への深い愛着が感じられます。
帯解いてひとり居の間の秋じまひ
長谷川かな女【現代語訳】帯をほどいて寛ぐ、ひとりで過ごす部屋のなかの秋じまいの気配であることよ。\n【鑑賞】外から帰って帯を解いた瞬間の解放感とともに、ふと広がる室内の静けさと晩秋の寒冷を描いています。一人の空間だからこそ際立つ、秋の終わりの寂寥と親密な空気が見事に捉えられています。

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