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「㡡仕舞ふ(かやしまう)」は、夏の間に虫よけとして吊るしていた蚊帳(かや)を、秋の訪れとともに片付けることを指す、秋の生活に密着した季語です。「蚊帳を畳む」「蚊帳を収める」とも表現されます。朝夕がすっかり涼しくなり、蚊の姿も見えなくなった頃、部屋から蚊帳を取り外して丁寧に畳み、押し入れにしまいます。それまで部屋の大部分を占めていた薄緑や白の蚊帳がなくなることで、急に部屋が広く感じられ、風が通り抜けるようになります。夏の終わりと本格的な秋の到来を、生活道具の片付けを通して実感する、哀愁と爽やかさが同居する季語です。
蚊帳を取り外した直後の「部屋の広さ」や「空間の風通しの良さ」に注目することが大切です。昨日まであったものがなくなるという、ある種の「寂しさ」や「解放感」を、秋の風や差し込む光、壁に残った吊り手の釘の跡といった具体的なモノと結びつけると、初心者の句でも生活感が引き立ち、叙情的な作品になります。また、畳の上に広がる風の冷たさに焦点を当てるのも効果的です。
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