小鷹狩
autumn 生活

小鷹狩

こたかがり

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意味・由来

小鷹狩(こたかがり)」とは、晩秋(陰暦の九、十月頃)に行われる、鷹を使ってスズメやモズ、ウズラなどの小鳥を捕らえる狩猟のことです。冬に行われる本番の大規模な鷹狩に備えて、若い鷹を訓練・調練する目的も兼ねて行われました。高貴な遊びでありながらも、秋の寂びた野山の中で行われるため、華やかさの中にもどこか哀愁と静けさを伴う風情があります。

この季語で詠むコツ

小鷹狩を詠む際には、鷹の俊敏な羽ばたきや鋭い眼光といった「動」の描写と、秋の澄み渡る空や枯れ始めた野原といった「静」の背景を対比させることがポイントです。また、鷹匠と鷹の間の無言の信頼関係や、獲物となる小鳥たちの緊張感に焦点を当てることで、独特の引き締まった空気感を表現することができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・視覚的な言葉:秋の空、薄、野原、雲、羽音、影、鋭き目 ・動的な動作:放つ、舞い上がる、滑空、風を切る、静まる

小鷹狩」の俳句例 (3件)

小鷹狩暮れ行く野辺のそら寝かな
与謝蕪村【現代語訳】小鷹狩をしているうちに、すっかり日が暮れていく秋の野原で、獲物たちが狸寝入り(死んだふり)をして隠れていることよ。 【鑑賞】日が暮れゆく寂しげな秋の野を舞台に、狩る側の鷹と、逃れようと息を潜める獲物との静かな駆け引きを、どこかユーモラスに描き出した蕪村らしい一句です。
小鷹狩する一隊に逢ひにけり
高浜虚子【現代語訳】秋の野を散策していると、小鷹狩をしている一団に偶然出会ったことだ。 【鑑賞】ありのままの光景を捉えた写生句です。静かな秋の野原で、鷹を携えた凛々しい一隊と遭遇した驚きと興奮が、淡々とした語り口の中に生々しく表現されています。
小鷹狩放れて高き雲に入る
飯田蛇笏【現代語訳】小鷹狩のために放たれた鷹が、手元を離れて大空へと舞い上がり、はるか高い雲の中に吸い込まれるように入っていった。 【鑑賞】空高く舞い上がる鷹の躍動感と、果てしなく広がる秋の空の大きさが鮮やかに対比されています。雲の白さに消えてゆく鷹の影を追いかける、緊迫した視線が感じられる名作です。

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