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「たかし忌(たかしき)」は、昭和を代表する俳人の一人である松本たかしの忌日である6月4日を指す、仲夏の季語です。松本たかし(1906~1956年)は、江戸高弟の流れを汲む能楽師の家に生まれましたが、病弱のため能楽師の道を断念し、高浜虚子に師事して俳句の道へと進みました。彼の作風は、能楽仕込みの格調高さと幽玄な美意識、そして独自の清澄な感覚に満ちています。50歳という若さで没した彼を偲び、その忌日は別号の「麦車」から「麦車忌(ばくしゃき)」とも呼ばれます。
たかし忌を詠む際は、松本たかしが生涯愛した「鎌倉」の自然や、彼のルーツである「能楽」の静謐な世界観を背景に置くのが効果的です。また、6月初旬という季節ならではの、しっとりとした雨(梅雨の走り)や、光り輝く新緑、黄金色に実る麦畑などの色彩感を重ね合わせることで、彼の端正でノーブルな句風に寄り添う、詩情豊かな句を詠み上げることができます。
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