宵月夜

宵月夜

よいづきよ

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意味・由来

「宵月夜(よいづきよ)」とは、夕暮れから宵の口の早い時間帯に月が空を照らしている夜のことです。陰暦八月の三日月や上弦の月のように、日暮れとともに現れて夜半を待たずに西へ沈んでしまう月や、そのおぼろげで優しい光を指します。夜更けの深々とした寒冷な月夜とは異なり、昼の余韻が残る空に浮かぶ淡い光や、これから本格的な夜へと移り変わる瞬間の情緒を含んだ、秋ならではの風情ある季語です。

この季語で詠むコツ

宵の口という生活感あふれる時間帯を捉えるのが最大のコツです。仕事からの帰り道、夕餉の支度の匂い、灯り始めた街灯など、人々の暮らしの温もりと取り合わせることで、宵月夜の光の柔らかさが際立ちます。また、茜色から藍色へと移ろう空のグラデーションや、月が早く沈んでしまう儚さに焦点を当て、移ろいゆく時間の切なさを詠み込むのもおすすめです。

相性のいい言葉・取り合わせ

・生活の言葉:家路、夕餉、灯火、窓、路地 ・秋の自然:虫の声、秋風、薄(すすき)、露 ・情感の言葉:仄か、寄り道、足音、影

「宵月夜」の俳句例 (2件)

見る影やまだ片形も宵月夜
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
菊に出て奈良と難波は宵月夜
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

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