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季語辞典
柴田白葉女
俳
1906年 - 1984年
柴田白葉女
しばたはくようじょ
作風・特徴
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生涯・略歴
柴田 白葉女(しばた はくようじょ、1906年9月25日 - 1984年6月24日)は、俳人。本名は初子。
代表句 (5件)
狐花咲きそろひたる地獄かな
季語: 狐花 (autumn)
『【現代語訳】狐花が一面に咲きそろっている様子は、まるで地獄の光景のようである。【鑑賞】「地獄」という強い言葉を使い、見渡す限りの赤で埋め尽くされた不気味なほどの美しさを表現しています。彼岸に咲くこの花が持つ、あの世とこの世の境界線を思わせる妖艶な魅力をストレートに捉えた一句です。』
凍湖の底の暗さに日のあたる
季語: 凍結湖 (winter)
『【現代語訳】凍りついた湖の、その底の深い暗がりにまで、冬の冷たい太陽の光が差し届いている。【鑑賞】凍結した湖の表面は白く冷たく閉ざされていますが、その奥底にある深い闇にまで光が届く一瞬を捉えています。静寂と光のコントラストが、凍結湖の神秘的な美しさを際立たせる名句です。』
楷紅葉晴天の気を吸ひ尽し
季語: 名の木の紅葉 (autumn)
『【現代語訳】楷の木の紅葉が、どこまでも澄み切った秋の晴天の精気を一滴残らず吸い尽くしたかのように、鮮烈に輝いている。【鑑賞】吸い込まれそうな青空と、それを一身に浴びて鮮やかに色づく楷(名の木)の紅葉との壮大な対比が見事な一句です。大樹が持つ圧倒的な生命力と、秋の澄んだ大気の清々しさが力強い言葉で描かれています。』
初滑子洗ひあふるる山の水
季語: 初滑子 (autumn)
『【現代語訳】その年初めて採れたナメコを洗っていると、澄んだ山の水が清らかにたらいから溢れ出していく。【鑑賞】採れたての初滑子のぬめりと、滾々とあふれ出る冷たい山の水の対比が鮮烈な一句です。自然の豊かな恵みと、晩秋の山里の清冽な空気感が余すところなく捉えられています。』
富士牛蒡掘りたるあとの砂崩れ
季語: 富士牛蒡 (autumn)
『【現代語訳】富士牛蒡を深く掘り起こしたあとから、さらさらと火山灰の砂が音を立てて崩れていく。 【鑑賞】フジアザミが自生する富士山麓の火山灰地(砂礫地)の情景を鮮やかに切り取っています。太く深い根を苦労して引き抜いた瞬間の達成感と、乾いた砂がさらさらと崩れて埋まっていく無常感や寂寥感が、無駄のない写生によって鮮明に立ち上がっています。』
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