杉落葉

杉落葉

すぎおちば

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意味・由来

「杉落葉」は、初夏から夏にかけて杉の古葉が赤褐色に変色して散り落ちる現象を指す、夏の季語です。一般的に落葉といえば秋のイメージがありますが、常緑針葉樹である杉は、初夏に新梢が勢いよく伸びる時期に役目を終えた古い葉を落とします。神社仏閣の境内や薄暗い山道、林道などに、赤茶色の細かな葉がまるで絨毯のように敷き詰められる光景は、深山や古刹の静寂と夏の訪れを同時に感じさせます。

この季語で詠むコツ

杉落葉の最大の特徴は、青々と茂る夏の杉林の「緑」と、地面に降り積もる枯れ葉の「赤褐色」という鮮烈な色彩の対比にあります。また、乾いた葉を踏んだときのカサカサという乾いた音や、雨上がりに立ち上る独特の樹脂の青臭い香り、柔らかな踏み心地など、五感で捉えた実感を詠み込むと生き生きとした句になります。秋の寂寥感とは異なり、生命力あふれる夏の空気感や、木漏れ日、静けさなどを取り合わせるのがポイントです。

相性のいい言葉・取り合わせ

・情景・場所:古寺、参道、石段、山門、木漏れ日、杣道(そまみち) ・夏の季語との調和:青嵐(あおあらし)、緑陰(りょくいん)、夏木立(なつこだち)、水打つ ・動作・感覚:踏みしだく、敷き詰む、香る、静もる、掃く

「杉落葉」の俳句例 (1件)

杉落葉して境内の広さかな
高浜虚子『五百五十句』(青空文庫)

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