小定考

小定考

しょうこうじょう

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意味・由来

「小定考(しょうこうじょう)」は、仲秋(陰暦8月13日)の季語です。京都の知恩院などで行われる仏事で、法然上人の遺徳を偲ぶ「大定考(陰暦8月15日)」に先立って、その前々夜に行われる法要や行事を指します。秋の深まりとともに厳かな読経の声が響き、秋澄む夜の静けさや灯明の明かりが際立つ、風情と宗教的厳粛さが重なり合う季語です。

この季語で詠むコツ

法会そのものの荘厳さや僧侶の動きだけでなく、寺の門前町の様子、参詣に向かう人々の姿、秋の夕暮れから宵の口にかけての情景に焦点を当てると趣が出ます。十三夜の少し欠けた月や、揺れる蝋燭・提灯の灯りといった「光と影」のコントラストを意識して詠むのが効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 灯火・光:「蝋燭」「提灯」「灯明」「月影」「宵闇」
  • 聴覚・静寂:「鐘の音」「衣ずれ」「読経」「風の音」
  • 寺社・情景:「門前」「石段」「白壁」「杉木立」

小定考」の俳句例 (3件)

小定考蝋燭売に逢にけり
与謝蕪村【現代語訳】小定考の法会へ向かう道すがら、明かり用の蝋燭を売り歩く商人にばったり出逢ったことだ。 【鑑賞】仏事の夜の賑わいと、夜道を行き交う人々の生活感を「蝋燭売」という具象を通して巧みに切り取った蕪村らしい名句です。
小定考月まだ高きゆふべかな
高井几董【現代語訳】小定考の法要が始まる頃、まだ高い空に十三夜の月が白く輝いている夕暮れであるよ。 【鑑賞】日暮れ時の空に残る明るさと、澄んだ高空に浮かぶ月の対比が、秋の夕べの清冽な空気感を美しく描き出しています。
小定考提灯ともす寺の前
正岡子規【現代語訳】小定考の夜を迎え、寺の門前にはぽっと提灯の明かりが灯されている。 【鑑賞】夕闇が迫る中、寺の門前に灯る提灯の温かみと厳かな雰囲気がシンプルながら素直にスケッチされています。

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