木染月
autumn 天文

木染月

こそめづき・こぞめづき

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意味・由来\n「木染月(こそめづき/こぞめづき)」とは、陰暦八月(または九月)の異称です。山野の草木が色づき始め、大地が鮮やかに染まっていく季節であることからこのように呼ばれるようになりました。木々の葉が緑から黄、赤へと美しく移り変わる様子を「木が染まる」と表現した、風雅で情緒豊かな和風月名の一つです。\n\n### この季語で詠むコツ\n単に「紅葉が綺麗だ」と描写するだけでなく、「木染月」という言葉自体が持つ色彩の深まりや、季節の移ろいに対する繊細な感受性を生かすことがポイントです。山や庭の木々の色の変化、冷ややかになっていく大気の感触、日暮れの早さなどを重ね合わせることで、深まりゆく秋の静けさや風情を際立たせることができます。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n・色彩や光を表す言葉(日ざし、夕茜、影、水輪など)\n・静けさや天候を表す言葉(山風、小雨、雲、機音など)\n・手仕事や日常の営み(機織り、茶を点てる、庭仕事など)

木染月」の俳句例 (3件)

木染月雨の一日を機織れり
飯田蛇笏【現代語訳】木々が色づく木染月の頃、しとしとと降る雨の一日を、ただひたすらに機を織って過ごしている。\n【鑑賞】外は冷たい秋雨に濡れ、山々の木々が静かに染まっていく中、室内で規則正しく響く機織りの音。静謐な秋の時間の流れと山里の暮らしの落ち着きが美しく調和した名句です。
木染月日ざしに乾く杉皮かな
水原秋桜子【現代語訳】木々が色づき始める季節、やわらかな秋の日差しを浴びて、剥がされた杉の皮がからりと乾いている。\n【鑑賞】澄んだ秋晴れの光の中に置かれた杉皮の素朴な質感と匂いが伝わってくる句です。「木染月」という雅な季語と、山村の実直な素材である杉皮との対比が、秋の爽やかさを引き立てています。
木染月山を出でざる雲のあり
星野立子【現代語訳】木染月を迎えた山を見上げると、山裾から離れようとせず、じっと立ちこめている雲がある。\n【鑑賞】色づく山肌に低く垂れ込める雲の様子をありのままに素直に写し取っています。動かない雲の存在が、かえって山全体の静けさと木染月の厳かな美しさを際立たせています。

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