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「威銃(おどしづつ)」とは、秋の実りの季節に、稲や畑の作物を荒らす鳥や猪・鹿などの野生動物を追い払うために撃つ空砲のことです。「威鉄砲(おどしでっぽう)」とも呼ばれます。実弾を込めず、火薬の破裂音で鳥獣を威嚇するもので、古くから山里や農村で行われてきました。秋の澄み渡る静寂を破って「ドーン」と轟く鋭い響きは、収穫の喜びとともに、自然と対峙する厳しさや秋の寂寥感(せきりょうかん)を強く印象づけます。
「音」そのものだけでなく、発射された前後の「静けさ」や「空間の広がり」を対比させて表現するのがコツです。山あいに響き渡る反響(山彦)や、一瞬の爆音のあとに訪れる深閑とした気配、驚いて飛び立つ鳥の群れなど、視覚と聴覚のコントラストを意識すると効果的です。また、山里の夕暮れや秋晴れの澄んだ大気と組み合わせることで、山里の生活感や季節の深まりをリアルに描き出せます。