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「定考(こうじょう/じょうこう)」とは、古代から中世の宮中で行われた、官人(役人)の勤務成績や功績を評定・審査する人事考課の年中行事のことです。主に秋(旧暦八月頃)に行われ、この定考の評価をもとに官位の昇進や任官(除目)が決められました。公卿たちが宮中の殿舎に集まり、夜を徹して厳格な審議を行ったことから、静まり返った秋の夜の張り詰めた空気や、平安朝の雅びな宮廷文化を偲ぶ秋の季語(人事・行事)として詠まれます。
現代の日常からは遠い古儀の季語ですが、歴史的な風情や格調高い雰囲気を詠み込むのに最適です。宮中の殿舎、灯火、装束の衣擦れや沓(くつ)の音など、視覚や聴覚のディテールを効かせると臨場感が出ます。また、人事評価を待つ役人たちの緊張感や、深まりゆく秋の冷気(夜寒、雁、月など)と結びつけることで、厳粛さと風情が際立ちます。