草相撲
autumn 植物

草相撲

くさずもう

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意味・由来\n「草相撲(くさずもう)」は、秋の季語です。大相撲のような本格的なプロの興行ではなく、地方の秋祭りや神社仏閣の祭礼などで素人や村の若者、子どもたちが集まって行う素朴な相撲を指します。「相撲」自体が古くから秋の収穫祭での神事として奉納されてきた歴史があり、秋の季語に分類されます。素人相撲ならではの泥臭さや素朴な歓声、のどかな村の賑わい、そして勝負のあとに訪れる夕暮れのどこか寂しげな余情が特徴です。\n\n### この季語で詠むコツ\n単に相撲の勝敗を描くだけでなく、「村の鎮守の森」「夕暮れの光」「舞い上がる砂埃」「取り巻く観客の笑い声」など、周囲の情景や秋の空気感を織り交ぜると臨場感が出ます。子どもたちの真剣な表情や悔し涙、若者の汗に触れることで、秋の日の生命力や哀愁を鮮やかに表現できます。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n・時間・光:夕日、日暮れ、秋茜(あきあかね)、秋日和(あきびより)\n・場所・情景:境内、土俵、注連縄(しめなわ)、砂埃、村中、声援\n・情感・動作:勝鬨(かちどき)、悔し涙、汗、砂を払ふ、拍手

草相撲」の俳句例 (3件)

草相撲勝負つかずに暮れにけり
夏目漱石【現代語訳】草相撲の勝負がなかなか決着がつかないまま、秋の短い日はとっぷりと暮れてしまった。【鑑賞】素人同士の相撲ゆえに互いに引かず、もつれ合っているうちに日が暮れてしまったというユーモラスな一幕です。秋の日の暮れやすさと、土地の人々の微笑ましい真剣勝負が巧みに対比されています。
草相撲見にゆく道や秋の風
飯田蛇笏【現代語訳】草相撲を見物しに行く道すがら、心地よい秋の風が吹き抜けてゆく。【鑑賞】相撲場に向かう道中の期待感と、肌を撫でる秋風の涼しさを爽やかに捉えています。村の秋祭りの長閑で健やかな情景が、澄んだ秋の空気とともに浮かび上がってきます。
草相撲見てゐるうちに暮れにけり
正岡子規【現代語訳】村の草相撲を夢中で見物しているうちに、いつの間にか秋の日が暮れてしまったことだ。【鑑賞】素人相撲の熱戦に引き込まれ、時間を忘れて見入っている作者の素直な心情が詠まれています。のどかな秋の日のあっという間の日暮れと、相撲の余韻が心地よく重なり合う名句です。

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