春の暮

春の暮

はるのくれ

別の表記・呼び名:春暮(はるくれ)

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意味・由来

「春の暮(はるのくれ)」は、春の日の「夕暮れ時」を表す季語です。古典的な和歌などでは「春という季節全体の終わり(晩春)」を指すこともありましたが、現在の俳句では主に「春の一日の夕暮れ」を指して用いられます。春は冬に比べて日が長くなり、夕暮れ時にもやわらかな光やほんのりとした暖かさが残ります。その移ろいゆく光景には、どこか名残惜しく、ゆったりとした独特の情感が漂います。

この季語で詠むコツ

秋の夕暮れのような急き立てられるような寂寥感とは異なり、春の暮は「かすかな気怠さ」「のどかな余韻」「名残惜しさ」を意識して詠むのがポイントです。徐々に暗くなっていく町並みや空の色の変化、灯り始める街灯や家々の窓明かり、家路につく人々の柔らかな気配など、視覚や空気感を取り入れると情景が鮮やかに立ち上がります。一日を終える安堵感や、去りゆく時間への愛おしさを言葉に託してみましょう。

相性のいい言葉・取り合わせ

・家路、帰り道、辻、窓明かり(生活感や夕暮れの帰還を思わせる言葉) ・鐘の音、人声、足音(静かに響く日常の音) ・川波、影、薄墨(光と影の移ろいを表す言葉)

「春の暮」の俳句例 (3件)

駒鳥鳴くや唐人町の春の暮
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
鐘撞かぬ里は何をか春の暮
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
入相の鐘もきこえず春の暮
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

みんなの「春の暮」の詠み

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