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英桃(ゆすら)は、「ゆすらうめ」とも呼ばれるバラ科の落葉低木です。春になると、葉が芽吹くのとほぼ同じ時期に、白やごく淡い紅色の可憐な五弁花を枝いっぱいに咲かせます。初夏に赤く熟す実は「ゆすらの実」として夏の季語になりますが、単に「英桃」「ゆすら」と言う場合は、春に咲くこの愛らしい花を指します。古くから庭木として親しまれており、名前の由来は実を収穫する際に枝を揺すったことから「揺すり」が転じたとも言われています。
桜に似た花ですが、桜よりも背丈が低く、民家の庭先や生け垣などにひっそりと寄り添うように咲く親しみやすさが魅力です。そのため、日常の穏やかな暮らしや、下町の路地、素朴な情景とともに描くと情緒が深まります。細い小枝をびっしりと覆う花の小ささや、白さと淡い紅の混ざり合う繊細な色合い、春の柔らかな日差しとの調和を丁寧に言葉にしてみましょう。
・庭先、生け垣、軒端(身近な暮らしを感じさせる言葉) ・日ざし、うららか、長閑(春の穏やかな気候を表す言葉) ・小枝、淡し、雀(花の小ささや素朴さを引き立てる言葉)