文化祭

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ぶんかさい

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意味・由来

「文化祭(ぶんかさい)」は、秋に行われる学校や地域などの文化的な催しを指す晩秋の季語です。特に11月3日の「文化の日」の前後を中心に、中学校・高校・大学などで日頃の学習やクラブ活動、芸術活動の成果を発表する行事として親しまれています。「学園祭」「芸祭」なども同類の季語として扱われます。戦後の教育制度改革とともに学校行事として定着し、昭和後期以降に現代俳句の季語として広く認知されるようになりました。

この季語で詠むコツ

文化祭は展示、演劇、模擬店、演奏会など多彩な情景や若者のエネルギーに満ちています。そのため、行事全体の賑やかさをそのまま詠もうとすると焦点がぼやけがちです。準備に没頭する教室の片隅、夕暮れに響くブラスバンドの音、祭りのあとの静けさや疲労感など、「特定のワンシーンや五感(匂い・音・光)」を切り取ると詩情がぐっと深まります。青春の輝きだけでなく、祭りが終わったあとの一抹の寂寥感を描くのも秋の季語ならではの表現です。

相性のいい言葉・取り合わせ

・音や光:夕日、夕風、残光、喧騒、静けさ、ブラスバンド、メガホン ・具体的なモノ:段ボール、絵の具、模擬店、看板、プログラム、渡り廊下 ・心情や動作:果てる、終る、熱気、片付け、足音、風をまとう

文化祭」の俳句例 (3件)

文化祭青年は風身にまとひ
鷹羽狩行【現代語訳】文化祭の真っ只中、青年は秋の爽やかな風を全身にまとうかのように颯爽と駆け抜けていく。 【鑑賞】文化祭という若さの祭典において、躍動する若者の姿を鮮やかに切り取った一句です。「風身にまとひ」という描写が、青年のスピード感、若々しいエネルギー、そして秋晴れの清々しさを的確に伝えています。
文化祭果てし夕日の底をゆく
仙田洋子【現代語訳】文化祭の熱気が静まり、祭りが終わったあとの沈みゆく濃い夕日の光の底を歩いて帰っていく。 【鑑賞】一日中続いた喧騒が去り、濃密な秋の夕焼け空の下を歩く作者の姿が描かれています。「夕日の底」という独自の表現によって、達成感と同時に訪れる祭りの後の深い虚脱感や寂しさが巧みに掬い取られています。
文化祭終る空より雨となり
鍵和田秞子【現代語訳】文化祭がちょうど終わったその時、空から静かに雨が降り出してきた。 【鑑賞】祭りの終了と時を同じくして降り始める雨に、行事の幕引きを重ね合わせた一句です。それまでの賑わいを洗い流すかのような秋雨が、文化祭が終わってしまったことへの名残惜しさと静かな余韻を際立たせています。

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