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「秋風(あきかぜ・しゅうふう)」は、立秋を過ぎてから吹く秋の風全般を指す季語です。夏の厳しい暑さを忘れさせる心地よい涼風から、深まる季節とともに肌寒く、どこか寂しさを漂わせる風まで、秋の風情を幅広く表現します。古代中国の五行思想において秋は「金」や「白」に配されることから、「金風(きんぷう)」や「白風(はくふう)」とも呼ばれます。古くから和歌でも恋の冷めゆく様や無常観の象徴として愛され、人の心にしみ入る情趣を持つ風として親しまれてきました。
風そのものは目に見えないため、「風を受けた対象がどのように動いたか」や「肌や耳でどのように感じ取ったか」を具体的に描写するのが基本のコツです。単に「寂しい」「涼しい」と主観を直接述べるのではなく、風に揺れる草木、乾いた砂埃の匂い、夕暮れの光の移ろいなど、周囲の情景を丁寧に写生することで、読者に秋風の存在と質感を伝えます。また、初秋の爽やかな風なのか、晩秋の身にしみる冷たい風なのか、吹いている時期の空気感を意識して言葉を選ぶと、より鮮やかな一句になります。
・季節を持たない言葉:駅舎、自転車、硝子窓、踏切、襟元、影法師、旅鞄、海原 ・秋の情緒を感じさせる言葉:夕餉、野道、裾野、暮色、古寺、旅心
霎降る
秋の風情や
葉に雫

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