宇佐祭

宇佐祭

うさまつり

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意味・由来

「宇佐祭(うさまつり)」は、大分県宇佐市にある全国八幡宮の総本社・宇佐神宮で秋に行われる祭礼を指す季語です。とりわけ旧暦八月に行われてきた「放生会(ほうじょうえ)」に由来する秋の例祭が名高く、生きとし生けるものの命を慈しみ解き放つ厳かな神事が連綿と受け継がれてきました。古代からの歴史が息づく広大な神域、勅使を迎える格調高い神幸行事、そして神仏習合の発祥の地としての幽玄な雰囲気が漂う、秋の代表的な神社祭礼の季語です。

この季語で詠むコツ

「宇佐祭」を詠む際は、単に賑やかなお祭りの情景を描くのではなく、八幡総本宮ならではの「悠久の歴史」「神域の静けさと荘厳さ」「秋の澄んだ空気感」を捉えるのがポイントです。境内の鬱蒼とした杉木立、朱塗りの社殿、秋風にそよぐ神輿の飾りや幣束など、視覚的な清々しさと神聖さを意識すると、品格のある引き締まった句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・神域や自然の描写:「杉木立」「社頭」「神路」「潮鳴り」「秋気」 ・祭りの道具や儀式:「御輿(みこし)」「白幣」「神馬」「雅楽」 ・秋の情感を表す言葉:「澄む」「露」「夕日」「風渡る」

宇佐祭」の俳句例 (3件)

宇佐祭や神路はるけき杉の露
高野素十【現代語訳】宇佐祭の朝、奥深く続く参道を取り囲む杉木立には、清らかな朝露が宿っている。【鑑賞】八幡総本宮・宇佐神宮の広大で厳かな神域を捉えた名句です。秋の澄み渡る空気と、朝露に濡れる杉の神聖な静けさが、宇佐祭の厳粛な神事の始まりを格調高く伝えています。
宇佐祭や海をへだてて山重なる
阿波野青畝【現代語訳】宇佐祭の日に神域に立つと、周防灘の海の向こうに幾重にも重なる山々が見渡せる。【鑑賞】宇佐神宮の鎮座する土地の広大な地理的背景を詠み込んだ一句です。祭りの華やかさそのものではなく、秋晴れの澄んだ視界に広がる海と山々の雄大な風景を取り合わせることで、祭礼のスケール感を際立たせています。
宇佐祭幣振る風のゆかしさに
吉岡禅寺洞【現代語訳】宇佐祭で神職が幣を振るその時、吹き抜ける秋風に古代からの奥ゆかしい風情が感じられる。【鑑賞】神事の瞬間の風の動きに心を寄せた繊細な句です。「ゆかしさ」という情意の言葉が、八幡信仰発祥の地である宇佐の古い歴史と、清らかな秋風の気配を見事に調和させています。

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