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「鵜舟(うぶね)」とは、夏の夜の風物詩である鵜飼(うかい)において、鵜匠(うしょう)が乗り込み、鵜を操るために使われる平底の小舟のことです。舳先(へさき)に篝火(かがりび)を灯し、その明かりに驚いて集まった鮎などの川魚を、手縄で操られた鵜が次々と捕らえます。岐阜県の長良川をはじめとする各地の清流で古くから見られる伝統的な漁の光景であり、水と火、そして人と鳥が一体となる情景を想起させる三夏の季語です。
鵜舟を詠む際は、夏の夜の「光と影」、そして「動と静」の対比を意識すると情景が鮮やかに浮かび上がります。赤々と燃える篝火の炎とそれが映る黒い水面、火の粉が散る瞬間や、鵜が水中に潜る激しい水音、鵜匠の掛け声といった聴覚・視覚の要素を切り取ると臨場感が出ます。また、鵜飼が終わり、篝火が消えた後の静寂や冷気を取り入れると、余韻のある深い一句に仕上がります。
・篝火(かがりび・夏) ・川風(かわかぜ・夏) ・瀬音(せおと・無季) ・水飛沫(みずしぶき・無季) ・櫂の音(かいのおと・無季) ・闇(やみ・無季)
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