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唐桐(とうぎり)は、アオギリ科の落葉高木である「アオギリ(青桐)」の別名です。中国(唐)から渡来した桐に似た木であることからこの名がつきました。樹皮が滑らかで青緑色をしているのが大きな特徴で、初夏から夏にかけて大きな掌状の葉を広げ、心地よい緑陰を作ります。初夏には枝先に淡い黄緑色の細やかな花を群がり咲かせ、清々しい夏の風情を漂わせます。古くから庭木や街路樹として親しまれ、夏を代表する樹木として俳句に詠まれてきました。
春に咲く「桐の花」と混同しやすいですが、唐桐は「夏」の季語です。詠む際には、青々として艶やかな幹の質感や、風を大きくはらむ大きな葉陰、そして強い日差しを遮る涼しさに着目すると情景が立ち上がります。華やかな花そのものをクローズアップするよりも、青空を背景にすっくと立つ姿や、木陰でひと休みする時の爽快感、葉擦れの音などを捉えると、夏の生命力と涼感を美しく両立させた句になります。
・緑陰(りょくいん)、木陰、日射し、夏空、南風(夏の天候や情景) ・青き幹、広葉、梢(こずえ)、葉擦れ(植物の部位や様子を表す語) ・仰ぐ、憩う、渡る、風受けて(唐桐のもとでの動作や風の動き)
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