くされ潮

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くされじお

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意味・由来

「くされ潮(腐れ潮)」とは、夏の強い日差しや気温の上昇によって海水温が上がり、プランクトンが異常発生するなどして海が赤褐色や乳白色によどみ、悪臭を放つ現象のことです。まるで海水が腐敗してしまったかのように見えることからこの名がつきました。いわゆる赤潮や苦潮のような状態で、魚介類が弱ったり死んだりすることもあります。夏の海の力強さや開放感の裏にある、自然の停滞や生々しい不穏さを象徴する独特の季語です。

この季語で詠むコツ

視覚的な淀みや濁りだけでなく、海辺に立ち込める生臭さ、ぬるい潮風の感触、肌にまとわりつく湿気など、嗅覚や触覚を刺激する五感の描写を取り入れるのがポイントです。単に汚いと嫌悪するのではなく、猛暑がもたらす自然の過酷さや、けだるい夏の倦怠感を表現する手段として詠み込むと、深みのある一句に仕上がります。港のさびれた風景や、打ち寄せられた小魚、繋がれたままの舟などと組み合わせると情景が立ち上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・炎天(えんてん/夏) ・油照(あぶらでり/夏) ・波止場(はとば/無季) ・生臭し(なまぐさし/無季) ・錆(さび/無季)

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