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「金銀花(きんぎんか)」は、初夏に咲くスイカズラ(吸葛)の花の別名であり、漢方薬としての生薬名でもあります。咲き始めは純白ですが、受粉が進むにつれて次第に鮮やかな黄色へと変化します。そのため、同じ株や枝に白と黄の花が寄り添うように咲き乱れる姿を、銀と金に見立ててこの雅やかな名が付けられました。野山や道端、垣根などに自生し、初夏の夕暮れ時には甘く爽やかな芳香を放ちます。
「吸葛」と呼ぶと野性味や素朴さが際立ちますが、「金銀花」という呼び名を使うと、一気に端正で風雅な趣が生まれます。白と黄色が混ざり合う色彩の美しさを際立たせる描写はもちろん、独特の甘い香りに焦点を当てるのも効果的です。また、つる草として何かに絡みつきながら咲く力強さや、夕方の薄暗がりのなかで白と金が浮かび上がる光景を詠み込むと、情緒豊かな一句に仕上がります。
・垣根(かきね) ・夕風(ゆうかぜ) ・日暮れ(ひぐれ) ・古壁(ふるかべ) ・甘き香(あまきか)
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